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内容説明
ジョーイは根っからのギャンブル好き。ようやく定職についたはいいが、仕事をさぼって賭け事に熱中していたのがばれ、あっさりクビになってしまった。しかも負けがこみ、借金取りに追いかけられるはめに…。一方、広告代理店勤務のエリート、デイヴィッドはいつものように不倫に夢中。しかし、今度の相手はまずかった。結婚してとつきまとい、職も家庭もあやうくなる。妻同士が友人の２人の嘘つき男たちは、厄介事はもみ消すに限るとばかり、おのれの嘘の後始末に走るが、事態はそれぞれの思惑をはずれ、どんどんあぶないほうに転がりはじめて―ノワールの旗手がおくる不条理サスペンスの傑作。
著者等紹介
スター，ジェイソン［スター，ジェイソン］［Ｓｔａｒｒ，Ｊａｓｏｎ］
１９６６年ニューヨーク・ブルックリン生まれ。ニューヨーク州立大学在学中から小説を書き始める。大学卒業後、演劇の世界に入っていくつかの脚本を手がけつつ、さまざまな職を転々とする。そのときに出会った不愉快な上司たちとの経験をもとに、１９９７年『あんな上司は死ねばいい』でデビュー。以後、ノワールの旗手として次々に不条理サスペンスを発表しつづけている
浜野アキオ［ハマノアキオ］
１９６１年生まれ、京都大学文学部卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
負け猫
1
カス男二人に結託して逆襲する妻二人の話かと思ったら、全く違った。男が最低すぎるが、この作者は人間の心情をよくわかってる(友達だろうが自分より下の相手がいることにより平穏を保つとか、嘘を隠そうとしてどつぼにはまるとか、好きすぎて頭おかしくなってんのわからないとか)。女の立場から読み終えて、題名が秀逸だと思った。いや、まったくその通りの内容だわ！！！2011/05/15
じゅん
0
★★★☆☆悪意に満ちた現代ノワールで、けっこうおもしろかった。ギャンブル狂いの男が借金に負われて誘拐を試みるのだけど、このオチはさすがに笑うしかない。全体を通して人物描写に優れた作家で、悪意しか感じられない人間関係も好みだった。特に中盤登場する旧友「きんたまビリー」がその白眉で、とにかく下品なバックグラウンドが最高。常時賭けのことしか考えていない主人公もかなりうけた。オチがないのがオチなので、話としては弱さがあるものの、そもそもリアルな話に座りのいいオチなんてないのだから、これでいいのだった。2016/09/17
trippy
0
浮気相手に詰められるくだりがヤバい。こわい。2018/07/01
