内容説明
死の海から73人のベトナム人難民を救助した日本人船長の涙。20年前17歳だったソン少年は今、神父となり、過去をたどる旅にでる。
目次
1 なぜ命がけで国を出るのか
2 繰り返された脱出計画
3 ボートでの脱出
4 生と死の境目で
5 運命の出会い
6 パラワンでの難民生活
7 日本での難民生活
8 日本で働くということ
9 神父への道
10 船長との再会
11 あらたな再会
著者等紹介
ファム・ディン・ソン[ファムディンソン]
1963年、ベトナムのサイゴン生まれ。1981年にボートでベトナムを脱出、フィリピンの難民キャンプを経て、1982年に来日以後、日本に定住。1994年、司祭となる。現在は、静岡県内のカトリック三島教会と熱海教会の主任司祭を務める傍ら、在日ベトナム人連絡協議会代表、滞日・在日外国人の支援活動にあたっている
加藤隆子[カトウタカコ]
1968年、神奈川県川崎市生まれ。玉川大学文学部卒。テレビ制作会社勤務を経て、フリーランスとして週刊誌などに写真や記事を掲載。翻訳も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
16
祖国を脱出。矛盾を感じる表現だが現実・・・。国、家族、友人との離別。各種制限に差別。孤独感。励ましになるのは、制度や法律ではなく、”人”。『村岡船長の涙』。言葉も国籍も関係なく心に響く!同じ人間。未だに世界のどこかで紛争が発生しているけど、「世の中捨てたものじゃないよね!」って感じさせてくれる。著者も難民問題以上に、この点を伝えたかった気がする。後書きの3つの詩がとても印象に残る。音信不通の大学時代のベトナム出身の友人が頭に浮かぶ・・・。2013/01/18
Butterfly
1
難民の当事者による本。自分は手を差し伸べられるだろうかと考える。2022/03/11
いんこ
0
5年以上前に友人から誕生日プレゼントとしていただいた本。 去年ベトナムに行ったのですが、その前に読んでおけばよかったと今更ながら後悔。 ある人の行いが、別の人の一生を大きく変える可能性がある。私も小さくても周りの人の役に立つ生き方ができたらと思います。2015/08/19
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