内容説明
現代の偉大なる経済学者が現実を考えるに際してよりどころとし、鍛えあげてきた理論枠組み―循環的・累積的因果関係論―について、いくつかの例を検討しながらその重要性、今日的意義を明らかにする。
目次
序章 循環的・累積的因果関係論とは何か―カルドアとミュルダールとを例に
第1章 カルドアの収益逓増論とEEC政策
第2章 カルドアの収益逓増論と開発政策
第3章 カルドアの収益逓増論と所得分配政策
第4章 ミュルダールの累積過程論と金融政策
第5章 ミュルダールの累積過程論と国際経済政策
終章 カルドア、ミュルダールから現代へ―循環的・累積的因果関係論と経済政策
補論 村上の費用逓減論と産業政策
著者等紹介
槙満信[マキミツノブ]
1973年生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。一橋大学大学院経済学研究科博士課程を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、沼津工業高等専門学校非常勤講師。専攻は理論経済学、経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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