内容説明
本書はDLC(ダイヤモンドライクカーボン)皮膜に係わる技術伝承書である。すなわち、本書の第2編の事例編では、新しいDLC皮膜の創製によって、執筆者それぞれが自らの技術的課題を巧みに解決した点に焦点を絞って解説している。したがって、本書はDLCについての基礎知識を得る技術入門書であると同時に、モノづくりの現場で活躍している現役の技術者のDLCに関する貴重な「体験記」であり、「教訓記」なのである。
目次
第1編 DLC成膜技術とは何か(DLC膜とは何か;DLC膜の特性;DLC成膜技術の工業的応用と開発課題)
第2編 DLCを用いた応用事例(UBMスパッタ法によるDLC膜の特性とその応用;ハードDLC・メタルDLC・ナノカーボンの特徴と応用;金属含有DLC(Me‐DLC)の工業応用
UBMS法によるDLC膜の特性と用途展開
精密機械部品におけるDLC膜の適用事例 ほか)
著者等紹介
鈴木秀人[スズキヒデト]
1945年千葉県生れ。工学博士。1974年慶応義塾大学大学院博士課程終了。1974年10月国立小山高等専門学校専任講師。1987年4月豊橋技術科学大学助教授。1990年4月茨城大学教授、現在に至る。日本機械学会所属
池永勝[イケナガマサル]
1939年兵庫県生れ。工学博士。1962年関西大学工学部卒業。1962年日本スピンドル製造(株)入社。1985年住友金属鉱山(株)研究開発本部、日本コーティングセンター(株)技術部長兼務。1999年茨城大学工学部非常勤講師、日本電子工業(株)顧問。2000年茨城大学共同開発センター客員教授。日本熱処理技術協会、日本機械学会所属
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