内容説明
何が人を立ち直らせるのか?つらい状況と向き合う主人公の言動を発達心理学の視点から読み解く。そこから見えてくる、人間のもつ精神的回復力の可能性。
目次
1 何が人を立ち直らせるのか(主人公カフカはなぜ立ち直ったのか―村上春樹『海辺のカフカ』;二人の少年はなぜ立ち直ったのか―山田洋次『学校2』;老人と少年の交流―小川洋子『博士の愛した数式』と湯本香樹実『夏の庭』;被虐待児の立ち直り―デイヴ・ペルザー『“It”(それ)と呼ばれた子』)
2 心の発達―道徳性をめぐって(少年の連帯―ゴールディング『蠅の王』と大江健三郎『芽むしり仔撃ち』;罪悪感再考:4つの罪悪感をめぐって―遠藤周作『沈黙』『死海のほとり』とユン・チアン『ワイルド・スワン』;罪悪感と日本の国語教科書―夏目漱石『こころ』、森鴎外『舞姫』、芥川龍之介『羅生門』、新美南吉『ごんぎつね』)
3 心の発達―対人関係の変化をめぐって(『悪童日記』の主人公の育ちと対人関係―アゴタ・クリストフ『悪童日記』三部作;アンの成長の妥当性―ルーシー・モンゴメリ『赤毛のアン』)
著者等紹介
山岸明子[ヤマギシアキコ]
東京生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士(東京大学)。順天堂医療短期大学、順天堂大学医療看護学部、スポーツ健康科学部教授を歴任。専門は発達心理学・教育心理学。2014年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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眠り猫
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