出版社内容情報
ケータイ世代の若者を見れば一目瞭然! いや日常の環境がIT化しつつある私たち大人を顧みても異論のないところでしょう! 今世紀に入って、人々のコミュニケーションは変わりました。「なんとなく」つながっていたい……、けれど「繋がりながら切れている」関係では渇きを癒せない……。本書では、孤独・不安や攻撃性といった《内なる闇》と新鮮に出会うことによって、また、非合理や身体性と向き合うことによって、他者と《本当につながる》道を探します。
生きにくい時代のなか、わたしは以前から伝承遊びについて細々と考えをめぐらせている。(中略)“かごめかごめ”が私たちに贈るメッセージはおそらく、人とともに生きることだろう。現代人が「かけがえのない私」を生きたいと願うのは、とうぜんのことだ。しかし、人はひとりでは生きていけない。弱いからではない。人はもともとそういう存在だからである。本書では、わたしたちの内にありながら交信のとりにくく価値がみすごされやすい領域をいくつかとりあげる。それらを見つめなおすなかで、新しい自分に出会えるかもしれない。なぜなら、人とともに生きるための前提には「自分とよい関係を結ぶ」ことがあるから。みずからとの新たな出会いは、他者との新しい関係にひらかれていくであろう。(まえがきより)
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【関連書籍】
『 老愚者考 』 A・G=クレイグ著/山中康裕監訳 (定価2205円 2007.6月)
『 心理臨床の創造力 』 岡昌之著 (定価2520円 2007)
『 嘘を生きる人 妄想を生きる人 』 武野俊弥著 (定価2310円 2005)
【新 刊】
『 心理臨床の奥行き 』 河合隼雄ほか著 (定価1995円 8月刊行予定)
内容説明
本書は、わたしたちの内にありながらも交信のとりにくく価値がみすごされやすい領域をいくつかとりあげるものである。それらを見つめなおすなかで、新しい自分に出会えるだろう。
目次
かーごめかごめ
かーごのなーかの鳥は
いついつでやる
夜明けの晩に
鶴と亀がすーべった
後ろの正面だぁれ
○○ちゃん!あたったー
著者等紹介
中川香子[ナカガワキョウコ]
1977年、聖和大学大学院修士課程修了(幼児教育学専攻)。聖和大学附属幼稚園教諭、同学助手・助教授、米国ジョージア大学附属トーランス創造性研究所客員研究員などを経て、現在、聖和大学短期大学部教授
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