「叢書」物語の冒険<br> 百鬼夜行の見える都市

「叢書」物語の冒険
百鬼夜行の見える都市

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788504806
  • NDC分類 913.37
  • Cコード C1095

出版社内容情報

●新曜社の関連書籍
 『 神、人を喰う -- 人身御供の民俗学 』 六車由美著 (定価2625円 2003)
 『 アマテラスの深みへ 』 斎藤英喜著 (定価2520円 1669)

内容説明

鬼とは何か。百鬼夜行とは何か。古代末から中世にかけて京の街に頻出したこの怪異現象を手がかりに、平安京・京都という都市と王権が抱え込んできた闇の部分に大胆にせまる。

目次

1 「心の鬼」が見えるまで
2 幻視する〈都市〉
3 空虚な中心
4 夜歩く
5 橋のたもとには…
6 捨てられたものの物語
7 闇の中の祭

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

9
説話と絵巻二つの、あるいは無数の百鬼夜行のイメージ、その異なりを街に配置していく。 笑いを含んだ(擬人化として鳥獣絵巻の血を引くような)付喪神系統の、絵巻と、なにやら恐ろしげな夜行系統の、物語。 本来見えざるものであった鬼、獄卒とは別の幽、妖としての鬼。 中国からの影響(当時極東の島国は鎖国していたわけではない)も考えつつ、二つの系統を辿る。 百鬼夜行はどこからきたか、平安京都市計画の失敗と、権力装置の働きも見えてくる。 心の鬼といった、内面の力もまた、夜を歩き始める。 2022/11/01

ワッピー

2
馬場あき子「鬼の研究」にはまっていた時期もありましたが、鬼とは人の心が生み出すものという視点にはこれまで気づきませんでした。百鬼夜行と都市の関連性、発生場所、付喪神との違いなど興味深く読みました。それにしても平安京の闇は深く、恐ろしかったでしょうねぇ・・ 2017/09/18再読。平安京の心臓たる内裏内、およびその付近において多くの怪異が目撃された意味について、特定の場所と結びつくところから、そこを異界との交差点としてとらえている。また、器怪(付喪神)の起源についての論考も興味深い。2012/11/27

めぐみこ

0
論理についていけない部分もあったが、知らないエピソードが多くなるほどなるほど。今昔物語が読みたくなった。2010/08/10

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