内容説明
毛利元就の三男として生まれ、小早川に養子に入った隆景。吉川を継いだ次兄・元春とともに「両川体制」を築き、「三本の矢」の教えのもと元就の中国統一を支えた。厳島では水軍を率い、朝鮮では碧蹄館の戦いを勝利に導く武人でも知られるが、隆景の真骨頂はその知略にあった。きたる豊臣政権で重きを得るに至った備中高松城での講和、小早川家を捨石として毛利本家を守った豊臣秀秋の養子縁組など、常に先を読む決断で毛利家を支え続けた義将の生涯。
著者等紹介
江宮隆之[エミヤタカユキ]
1948年、山梨県生まれ。中央大学法学部卒業。1989年、『経清記』で第十三回歴史文学賞、1995年、『白磁の人』で第八回中村星湖文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高山
4
正直全く知らなかった武将だった事もあり、毛利家が中国制覇する所位まではそんなに面白くなかったですが。朝鮮征伐を犠牲者を最小に押さえた所とか、元就の3本の矢の教えを守る為に色々言いたいことを飲んで、小早川家に秀明を養子に迎える所などがグッときました。2015/07/05
ゆうへい
2
小早川隆景の功績や生きざまが忠実に語られていて、そこまで深く掘り下げているところではなかったです。小早川隆景という人物像が生かされていなかったように感じました。
BIN
1
毛利元就の血を兄弟の中で一番濃く受け継いだ謀将。基本的には毛利元就の話を主軸に小早川隆景が活躍したところを+で書いているような感じがしました。兄弟の関係がよく書かれており、あくまでも毛利家のために尽くしてきたのがわかりました。実子に恵まれなかったのが残念。2011/09/24
すももたろう
0
☆☆☆2016/12/30