内容説明
国語辞典は、言葉の意味を調べるためのものであって、普通は読むものでも、ましてその表現を楽しむためのものでもない。と思われている。しかし、『新明解』だけは違う。ただし、それは山田忠雄が編集主幹を務めた、第四版のこと。その語釈には、通常の辞典とは比べようもないほど、魅力の比喩がひしめいている。その比喩のさまざまな面白さを紹介する。
目次
第1章 何はともあれ明解に
第2章 トロロコンブかあおみどろ
第3章 サイズ違いのサイドカー
第4章 人をたとえば穴だらけ
第5章 漢語をかたくやわらかく
第6章 外来語には在来を
第7章 動詞同士はどうしてか
第8章 はばかりながら合体も
第9章 負けてはいないオノマトペ
著者等紹介
はんざわかんいち[ハンザワカンイチ]
半沢幹一。1954年2月9日岩手県久慈市生まれ。1976年3月東北大学文学部国語学科卒業。1979年3月東北大学大学院文学研究科修士課程修了。2019年3月同上博士課程後期修了。学位:博士(文学)。現職:共立女子大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めんま
22
山田忠雄が主幹の「新明解国語辞典」は、独断と偏見(?)に満ちた独特な語釈で有名。普通の辞書であれば、避けるであろう比喩表現を語釈に用いる点でも独特である。そんな「新明解」の語釈に用いられた比喩表現に突っ込みを入れていくのが本書。トウモロコシは「ハモニカの吹き口のよう」らしいです。2021/08/03
Go Extreme
1
何はともあれ明解に トロロコンブかあおみどろ サイズ違いのサイドカー 人をたとえば穴だらけ 漢語をかたくやわらかく 外来語には在来を 動詞同士はどうしてか はばかりながら合体も 負けてはいないオノマトペ2022/01/24
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- いつか愛になるなら