内容説明
琉球の聖域であり、多くの謎に包まれた存在、ぐすく。琉球王国官撰の神歌集である『おもろさうし』には、ぐすく造営の歌群が残されている。史書には明文化されることのなかったぐすくの真相を、同時代の歌であるおもろから拾い上げ、その造営の謎を解く手がかりを探りだす。
目次
ぐすく
尚真王おもろの世界
石を割る道具
造営のおもろと歴史的事象
何を「げらへる」のか
誰が「げらへる」のか
美称辞としての「げらへ(げらゑ)」
「げらへる」以外の造営に関わる語
石
信仰、呪的な石
著者等紹介
福寛美[フクヒロミ]
1984年学習院大学文学部国文学科卒業。1990年学習院大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻/学位、琉球文学・神話学・民俗学、文学博士。現職、法政大学兼任講師・法政大学沖縄文化研究所国内研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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