あなたが育てる自閉症のことば 2歳からはじめる自閉症児の言語訓練―子どもの世界マップから生まれる伝え方の工夫

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  • サイズ B5判/ページ数 85p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784787814128
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 家族や自閉症児に関わるスタッフを対象に、子どもたちの世界を探りことばを育てる支援の具体的方法をイラストを多用して場面ごとにわかりやすくまとめた一冊    

《目次》
はじめに
I ことばとコミュニケーション
 A.自閉症とことば
 B.ことばとコミュニケーション
 C.コミュニケーションとは
II コミュニケーションの発達と自閉症
 A.ことば以前のコミュニケーション
  1.アイ・コンタクト(視線の使い方)
  2.感情のコミュニケーションの発達
   a.顔の認知の発達
   b.感情表現,感情理解
  3.模  倣
  4.発声と喃語
  5.ジェスチャーによるコミュニケーション
 B ことばによるコミュニケーション
  1.ことばの出現
  2.1歳児のコミュニケーション
   a ことばの理解
   b ことばの表出
   c その他のコミュニケーション・スキル
  3.2歳児のコミュニケーション
   a.ことばの理解
   b.ことばの表出
   c.その他のコミュニケーション・スキル
  4.3歳児のコミュニケーション
   a.ことばの理解
   b.ことばの表出
   c.その他のコミュニケーション・スキル
  5.4~5歳児のコミュニケーション
   a.ことばの理解
   b.ことばの表出
   c.その他のコミュニケーション・スキル
III 自閉症の見立て
 A.診断としての見立て
  1.広汎性発達障害と自閉症
  2.自閉症スペクトラム
  3.高機能自閉症,高機能広汎性発達障害
  4.診断にまつわるトラブル
  5.言語障害との違い
  6.AD/HDとの違い
  7.LDとの違い
  8.個性か障害か
 B.支援のための見立て
  1.チームで行う評価
  2.情報を集める
   a.既成の検査
   b.その他の情報収集
  3.クールな目で子どもたちを観察することの大切さ
  4.子どもの世界を探る3つのマップ
IV ことばを育てるために
 A.子どもたちの世界をわかりやすく整える
  1.子どもの世界をわかりやすく整える工夫
   a.まずは日々の生活体験から気づく
  2.意図的にものの使い方を紹介する
  3.こだわりは力なり
 B.伝えられる経験と伝える経験:コミュニケーションの紹介
  1.もの(実物)を使って「伝えられる」経験をする
  2.「伝えること」を経験する
   a.要求を伝えることに気づいていない場合
   b.すでに行為で要求している場合
   c.困った行動(問題行動)はシンボルを紹介するよい機会
 C.コミュニケーション・シンボルについて
  1.シンボルの種類
  2.新しいことは確実なシンボル・レベルで
  3.シンボル・レベルは状況に応じて変えるもの
  4.シンボルの長さ
 D.時間の壁をスケジュールで乗り越える
  1.子どもが求めている情報を提供する
  2.自分をコントロールする力を増す
  3.苦手な変化に対抗する力を増す
  4.スケジュールまでの移動の工夫
  5.大人が子どもを思うように動かす手段ではない
 E.一人ひとりの子どもの世界に合わせて伝える
  1.例:「今は水遊びをしない」ことを伝えたい
   a.A君(5歳)の「世界マップ」(関係すると思われる項目の抜粋)
   b.Bちゃん(5歳)の「世界マップ」(関係すると思われる項目の抜粋)
   c.C君(5歳)の「世界マップ」(関係すると思われる項目の抜粋)
  2.伝え方の工夫のための3つのステップ
 F.見直そう,ことばのかけ方
  1.曖昧な表現をしていませんか?
  2.余分なことばかけは混乱のもと
  3.「だめ」はショックを与えるだけ
 G.最大の難関,苦手な表出を支援する工夫
  1.表出の3つのステップ
   a.こんな便利なものがあることを紹介する
   b.嫌なことを避けられる経験も大切
  2.自分で考えていいことを伝える
  3.伝える方法を紹介する
   a.伝える方法の紹介のしかた
   b.紹介する場面はわかりやすく
   c.焦らず確実さを優先させて
   d.思い込みで紹介の機会を逃さないように
   e.いわゆることばの訓練
   f.語彙を増やす
   g.文を組み立てる
   h.お話を組み立てる
   i.より高度な表現方法を紹介する
  4.「伝えること」を実行する
 H.チームで育てる子どものことば
おわりに
あとがき
チェックリスト
 アイ・コンタクト
 顔の認知
 感情表現
 感情理解
 模  倣
 発  声
 ジェスチャー
 遊び方
 感  覚
 記  憶
 認  知
 注  意
 衝動性
 自発性
 計  画
 モニター力
 運動機能
 不安のコントロール
 好きなこと,嫌いなこと
 伝え手として

目次

1 ことばとコミュニケーション(自閉症とことば;ことばとコミュニケーション ほか)
2 コミュニケーションの発達と自閉症(ことば以前のコミュニケーション;ことばによるコミュニケーション)
3 自閉症の見立て(診断としての見立て;支援のための見立て)
4 ことばを育てるために(子どもたちの世界をわかりやすく整える;伝えられる経験と伝える経験:コミュニケーションの紹介 ほか)

著者等紹介

藤原加奈江[フジハラカナエ]
1978年国際基督教大学語学科卒業、言語構造と子どもの言語発達を専攻。1981年州立南イリノイ大学大学院聴覚言語病理学修士課程卒業、言語障害学の道へ進む。1983年東京都神経科学総合研究所勤務、脳と言語を中心とする高次脳機能の研究を行う。1989年東京大学医学部博士号取得。1993年から福岡教育大学障害児教育学科、非常勤講師。1998年から北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科、非常勤講師。1995年より、宮城県中央地域子どもセンターで心理判定員(非常勤)として、自閉症を含む発達障害の見立て・療育を行う一方、地域の保育所・幼稚園・学校および施設における発達障害のスーパービジョンを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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じゃがたろう

1
図書館本。文章だけでなくイラスト付きで説明されているので、わかりやすいかと。問題行動はシンボルを紹介するよい機会だとか、その子が知っている慣れているリソースを使うことが大切。そのためのアセスメントはいうまでもなく大切。それらを共有しチームとして一貫した対応をとることがことばの習得に大切だよというのが著者の主張だと思う。個人的には子どもがやりたくないということにはどんな背景があるのかを明らかにして代弁できるようにしたい。2018/04/30

s_n

1
自閉症児の障害特性から支援まで、簡潔に易しくまとまっている良書。2016/08/29

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