内容説明
音楽やダンスの事例を豊富に紹介しながら、パフォーミングアーツを競い合うことの多様性と共通点、魅力やダイナミズム、問題点を浮き彫りにする。コンクールという場で創造される表現の可能性、そこに生じる演者のキャリアや挫折、そして社会的な意義を多面的に描き出す。
目次
序章 なぜパフォーミングアーツを競い合うのか
第1章 エンターテインメントとしての国際音楽コンクール―第十八回ショパン国際ピアノ・コンクールのウェブ配信をめぐって
第2章 オーディション番組の生存と越境
第3章 対戦競技化するダンススポーツ―スポーツ化と芸術化のあわい
第4章 ポールスポーツ大会による規格化とポールダンスの実践―ポールダンスの行方を決めるのは大会なのか、ダンサーなのか
第5章 秋田県の地元一曲民謡大会にあつまる人たち―趣味になった民謡が生み出し支える場
第6章 発熱するコンクール―バリの伝統音楽グンデル・ワヤンの事例から
第7章 海を渡って琉球古典芸能コンクールに参加すること―ハワイの沖縄系人を事例に
第8章 学校とコンクール―競い合いのなかで何を学ぶのか
第9章 「バレエ大国」ニッポン―発表会文化の連続性として
著者等紹介
宮入恭平[ミヤイリキョウヘイ]
立教大学ほか非常勤講師。専攻は社会学、ポピュラー文化研究、カルチュラル・スタディーズ
増野亜子[マシノアコ]
東京藝術大学・明治大学・国立音楽大学ほか非常勤講師。専攻は民族音楽学、音楽人類学
神保夏子[ジンボウナツコ]
日本学術振興会特別研究員RPD(東京大学)東京藝術大学ほか非常勤講師。専攻は演奏文化史、近代フランス音楽史
小塩さとみ[オシオサトミ]
宮城教育大学教授。専攻は音楽学(民族音楽学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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