出版社内容情報
世に言う名盤なんて、もう聴き尽くした!――そんな人のために、眠っていた至高の演奏・録音を紹介する。スヴェトラーノフの『パリのアメリカ人』の驚くべき透明感やチェリビダッケの『田園』の人工美の極致など、鍛えた耳が選ぶとっておきの美しい響きの数々。
書評 許光俊『クラシックの秘宝』(青弓社)ますます明らかになる地球の音楽文化(「火星時報」3017年1月1日号、火星出版)
スヴェトラーノフの新『ローマ』3部作に驚いた
レスピーギ『ローマの噴水』『ローマの祭り』『ローマの松』/エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団
予想を超えた大演奏 スヴェトラーノフのガーシュウィン
ガーシュウィン『パリのアメリカ人』ほか/ジェフリー・シーゲル(ピアノ)、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団
摩訶不思議な『パッヘルベルのカノン』
『CON AMORE:Live in Japan』/エンリコ・オノフリ指揮チパンゴ・コンソート
パイタのワーグナー万歳
ワーグナー『神々の黄昏』抜粋、『トリスタンとイゾルデ』から前奏曲と「愛の死」ほか/カルロス・パイタ指揮フィルハーモニック交響楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
クラシック最高の奥義とは
ベートーヴェン『交響曲第5番「運命」』『第6番「田園」』、ブルックナー『交響曲第8番』、シューベルト『交響曲第8番「未完成」』『第9番「グレート」』、ブラームス『交響曲第3番』『第4番』、ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と「愛の死」ほか/ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ザンデルリンクとジュリーニ
ベートーヴェン『交響曲第6番「田園」』、ブラームス『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』/クルト・ザンデルリンク指揮ケルン放送交響楽団
ラヴェル『マ・メール・ロワ』ほか/ミシェル・ブロック(ピアノ)、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラシックは狂気の音楽
ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』『ロマンス第1番』『ロマンス第2番』ほか/トーマス・ツェートマイア(ヴァイオリン)、フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ
ヴァントに何が起きたのか?
『ヴァント&ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成ボックス第2集』
バーンスタインの偉大さにひれ伏す
マーラー『交響曲第9番』/レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
孤高の『オルガン付き』
サン=サーンス『交響曲第3番「オルガン付き」』ほか/ヴァンサン・ワルニエ(オルガン)、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団
ラトルの『カルメン』
オッテン『ファジル・サイ――ピアニスト・作曲家・世界市民』
ビゼー『カルメン』/サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
チョコより甘い『チャイ5』に狂喜乱舞
『ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団 1937:2010』
サヴァールは偉大なり!
バッハ『ミサ曲ロ短調』/ジョルディ・サヴァール指揮ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、ル・コンセール・デ・ナシオン
『エラスムス 痴愚神礼讃』/ジョルディ・サヴァール指揮ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI、エスペリオンXXほか
奇跡のフランク
フランク『交響曲ニ短調』、ドビュッシー『海』/カルロ・マリア・ジュリーニ指揮スウェーデン放送交響楽団
LPで楽しむミンコフスキ
ハイドン『交響曲第93番』から『第104番』/マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル
ヴァイオリン女王対決
チョン・キョンファ『1998年東京ライヴ第1夜』『1998年東京ライヴ第2夜』/アンネ=ゾフィー・ムター『カルメン幻想曲――ヴァイオリン名曲集』
女王対決の勝敗は?
夏はラテンかミニマルか
『トゥギャザー――弦の新世紀』/ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ(ヴァイオリン)、ニュー・センチュリー室内管弦楽団
『ミニマリスト・ドリーム・ハウス』/カティア&マリエル・ラベック(ピアノ)ほか
ナガノ万歳!
ブルックナー『交響曲第4番「ロマンティック」』(初稿)、『第7番』、『第8番』(初稿)/ケント・ナガノ指揮バイエルン州立管弦楽団
サヴァールと嶋護
サヴァール『夜への祈り』/モンセラート・フィゲーラス(歌)、ジョルディ・サヴァール指揮ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ、ル・コンセール・デ・ナシォン、エスペリオンXX、エスペリオンXXI
スヴェトラーノフと広上淳一
ホルスト『惑星』/エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送合唱団、スウェーデン放送交響楽団
リヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』組曲ほか/広上淳一指揮京都市交響楽団
サイと西脇と平林
サイ『イスタンブール交響曲』『ネイ協奏曲「ヘザルフェン」』/ギュレル・アイカル指揮ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団、ダン・エッティンガー指揮マンハイム州立劇場管弦楽団
ブルックナー『交響曲第3番』/西脇義訓指揮デア・リング東京オーケストラ
ビゼー『カルメン』組曲ほか/アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団
これは必聴だ!
ベートーヴェン『交響曲第5番「運命」』『交響曲第7番』『交響曲第6番「田園」』/セルジウ・チェリビダッケ指揮スウェーデン放送交響楽団
現代音楽な『ドン・キホーテ』?
リヒャルト・シュトラウス『ドン・キホーテ』『死と変容』/ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団
ブラームス『交響曲第3番』ほか/カルロ・マリア・ジュリーニ指揮スウェーデン放送交響楽団
超貴重な記録に歓喜
ベートーヴェン『交響曲第7番』、シューベルト『未完成』ほか/セルジウ・チェリビダッケ指揮フランス国立放送管弦楽団
リヒテルにほれぼれ
ドビュッシー『前奏曲集』第1巻から「デルフィの舞姫たち」ほか、ハイドン『ピアノ・ソナタ第24番』ほか/スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
マゼールが天上に近づいた
マーラー『交響曲第1番「巨人」』『第2番「復活」』『第3番』/ロリン・マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団
『悲愴』演奏史上最高の怪演
チャイコフスキー『交響曲第6番「悲愴」』ほか/ヴィアチェスラフ・オフチニコフ指揮モスクワ放送交響楽団ほか
マゼールの『ティル』
『ロリン・マゼールの芸術』/ロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団ほか
今こそ『ロメ・ジュリ』を聴け!
プロコフィエフ『ロメオとジュリエット』組曲/スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮ケルン放送交響楽団
ハデで深刻なサイの交響曲
サイ『交響曲第2番「メソポタミア」』『第3番「ユニヴァース」』ほか/ギュレル・アイカル指揮ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団
モーツァルトの秋
モーツァルト『交響曲第40番』『第41番』/エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団
モーツァルト『レクイエム』/セルジウ・チェリビダッケ指揮フランス国立放送管弦楽団
戦慄の『冬の旅』
シューベルト『冬の旅』/マーク・パドモア(テノール)、ポール・ルイス(ピアノ)
ショスタコでビシビシ!
ショスタコーヴィチ『交響曲第5番「革命」』、ストラヴィンスキー『火の鳥』ほか/エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団
サディストがギュンギュン!
ショスタコーヴィチ『交響曲第8番』/キリル・コンドラシン指揮フランス国立放送管弦楽団
アーノンクールのシューベルト
シューベルト『交響曲全集』『ミサ曲集』『アルフォンソ・エストレッラ』/ニコラウス・アーノンクール指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ショスタコは龍安寺だった チェリビダッケの『交響曲第5番』
ショスタコーヴィチ『交響曲第5番「革命」』『第9番』/セルジウ・チェリビダッケ指揮スウェーデン放送交響楽団
正座で聴きたいテンシュテット
マーラー『交響曲第5番』、ブルックナー『交響曲第4番』、シューベルト『未完成』、モーツァルト『ハフナー』/クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ラトルのシベリウス全集
シベリウス『交響曲全集』/サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
今回もスヴェトラーノフを満喫
リヒャルト・シュトラウス『英雄の生涯』『アルプス交響曲』/エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団
宇野功芳が死んだ!
チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲』、ベートーヴェン『交響曲第7番』/佐藤久成(ヴァイオリン)、宇野功芳指揮仙台フィルハーモニー管弦楽団
アンリ・バルダ? 誰?それ
青柳いづみこ『アンリ・バルダ 神秘のピアニスト』
チェリビダッケの擬古典的モーツァルト
モーツァルト『交響曲第36番』『第38番』/セルジウ・チェリビダッケ指揮スウェーデン放送交響楽団
アファナシエフのベートーヴェン3大ソナタ
ベートーヴェン『悲愴』『月光』『熱情』/ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
あとがき
許 光俊[キョ ミツトシ]
1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授。著書に『クラシックがしみる!』『問答無用のクラシック』『コンヴィチュニー、オペラを超えるオペラ』『オレのクラシック』『クラシック批評という運命』(いずれも青弓社)、『クラシック魔の遊戯あるいは標題音楽の現象学』(講談社)、『世界最高のピアニスト』『生きていくためのクラシック』(ともに光文社)、『痛快!クラシックの新常識』(リットーミュージック)、『これからを生き抜くために大学時代にすべきこと』(ポプラ社)、編著に『クラシック知性主義』『絶対!クラシックのキモ』(ともに青弓社)、共編著に『クラシック・スナイパー』シリーズ、『クラシック反入門』(ともに青弓社)、共著に『クラシックCD名盤バトル』(洋泉社)など。
内容説明
宝箱に眠っていた至高の演奏・録音を取り出して紹介。スヴェトラーノフが指揮する『パリのアメリカ人』の驚くべき透明感や、孤高の名指揮者チェリビダッケが奏でるベートーヴェン『田園』の人工美の極致…。熟成を極めた空前絶後の音楽へと怜悧な文体でいざなう待望のクラシックガイド。
目次
スヴェトラーノフの新『ローマ』3部作に驚いた―レスピーギ『ローマの噴水』『ローマの祭り』『ローマの松』‐エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団
予想を超えた大演奏スヴェトラーノフのガーシュウィン―ガーシュウィン『パリのアメリカ人』ほか‐ジェフリー・シーゲル(ピアノ)、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団
摩訶不思議な『パッヘルベルのカノン』―『CON AMORE:Live in Japan』‐エンリコ・オノフリ指揮チパンゴ・コンソート
パイタのワーグナー万歳―ワーグナー『神々の黄昏』抜粋、『トリスタンとイゾルデ』から前奏曲と「愛の死」ほか‐カルロス・パイタ指揮フィルハーモニック交響楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
クラシック最高の奥義とは―ベートーヴェン『交響曲第5番「運命」』『第6番「田園」』、ブルックナー『交響曲第8番』、シューベルト『交響曲第8番「未完成」』『第9番「グレート」』、ブラームス『交響曲第3番』『第4番』、ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と「愛の死」ほか‐ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ザンデルリンクとジュリーニ―ベートーヴェン『交響曲第6番「田園」』、ブラームス『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』‐クルト・ザンデルリンク指揮ケルン放送交響楽団、ラヴェル『マ・メール・ロワ』ほか‐ミシェル・ブロック(ピアノ)、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラシックは狂気の音楽―ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』『ロマンス第1番』『ロマンス第2番』ほか‐トーマス・ツェートマイア(ヴァイオリン)、フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ
ヴァントに何が起きたのか?―『ヴァント&ベルリン・ドイツ交響楽団ライヴ集成ボックス第2集』
バーンスタインの偉大さにひれ伏す―マーラー『交響曲第9番』‐レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
孤高の『オルガン付き』―サン=サーンス『交響曲第3番「オルガン付き」』ほか‐ヴァンサン・ワルニエ(オルガン)、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮スウェーデン放送交響楽団〔ほか〕
著者等紹介
許光俊[キョミツトシ]
1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
やま