内容説明
平安王朝の子どもの実態をジェンダーの視点から追究。父親が子を認知する歴史的成立過程、殿上童の役割と童舞の意義、成人式までの生育儀礼を探り、家や親権、身分秩序との関わり、婚姻と居住形態の本質などに迫る。
目次
平安朝子ども史研究と課題
1 家と子ども―王権と童(平安朝の父子対面儀と子どもの認知―王権内における父子秩序の成立と変容;王権の父母子秩序の成立―朝覲・朝拝を中心に)
2 殿上の童たち―童殿上と童舞(童殿上の成立と変容―王権と家と子ども;童殿上の成立と命名―王権と童;舞う童たちの登場―王権と童)
3 生育儀礼―誕生から成人まで(産養と王権―誕生儀礼と皇位継承;平安王朝社会の着袴;平安王朝社会の成女式―加笄から着裳へ;家と生育儀礼)
著者等紹介
服藤早苗[フクトウサナエ]
1947年愛媛県に生まれる。1971年横浜国立大学教育学部卒業。1977年東京教育大学文学部卒業。1980年お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1986年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、埼玉学園大学人間学部教授、文学博士
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