出版社内容情報
日本人にとっての動物園とは何か? 「輸入」されて1世紀をへたいま、その存在意義の再考を促す論考集。イデオロギー装置としての動物園の機能を明らかにしながら、人と動物の関係を、見る/見せる/所有という行為の次元でとらえなおす。
第1部 「人間」は動物園でつくられる
第1章 メディアとしての動物園――動物園の象徴政治学 渡辺守雄
第2章 動物の深淵、人間の孤独 西村清和
第3章 愛玩と所有――動物を愛するということの逆説 浅見克彦
第4章 動物園における展示のあり方 正田陽一
第2部 日本人と動物園
第5章 欧米の動物園の源流 池上俊一
第6章 日本の動物園の歴史 日橋一昭
第7章 日本人の動物観を探る 中村禎里
第8章 曖昧な日本の動物園 山本茂行
第3部 21世紀の動物園は何を伝えるのか
第9章 地域社会のメディアとしての動物園へ 山本茂行
第10章 都市的情報装置としての動物園 柏木博
内容説明
日本の動物園は、観客の刹那的な好奇心を満たす見せ物として存在してきた。しかし、これまでの人間中心主義的パラダイムが揺らぎつつある現在、動物園は「動物‐自然‐人間」関係のあるべき姿をともに考え、後代に伝えていくためのメディアへと変化しなければならない。本書では、動物園のイデオロギー装置としての機能を明らかにしながら、人と動物の関係を、見る/見せる/所有という行為の次元でとらえ直す。さらには動物園の歴史や日本人の動物観を省察し、現在の動物園の実態を批判的に解析するとともに、今後のあり方を大胆に提起する。日本人にとって動物園とは何なのか。「輸入」された一世紀を経たいま、見る側/見せる側双方に、その根本的な存在意義の再考を迫る論考集。
目次
第1部 「人間」は動物園でつくられる(メディアとしての動物園―動物園の象徴政治学;動物の深淵、人間の孤独;愛玩と所有―動物を愛するということの逆説;動物園における展示のあり方)
第2部 日本人と動物園(欧米の動物園の源流;日本の動物園の歴史;日本人の動物観を探る;曖昧な日本の動物園)
第3部 21世紀の動物園は何を伝えるのか(地域社会のメディアとしての動物園へ;都市的情報装置としての動物園)
著者等紹介
渡辺守雄[ワタナベモリオ]
1954年福岡県生まれ。九州国際大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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