内容説明
一九三〇年代の東アジアにおける国際政治情勢に、アメリカはどのように関係していたのか。第一次世界大戦という総力戦を通じて可視化された当時の「グローバリゼーション」への対応をめぐる日本・中国・アメリカの微細な政治状況を、アジア・太平洋秩序形成と絡めながら読み解く国際関係史。
目次
序章 戦間期のアジア・太平洋国際秩序という問題―本書の目的と分析視角
第1章 日本の「グローバリゼーション」への対応
第2章 アメリカの「グローバリゼーション」への対応と経済的相互依存
第3章 アメリカの「グローバリゼーション」への対応と「民族自決」
第4章 華北分離工作をめぐる東アジア国際関係
第5章 中国国民経済の確立とアメリカの政策転換
第6章 日中戦争初期におけるアメリカの日中戦争観の変容
終章 戦間期「グローバリゼーション」への対応の収斂と挫折
著者等紹介
高光佳絵[タカミツヨシエ]
1970年生まれ。2000年、一橋大学大学院博士後期課程修了、博士(法学)。千葉大学助教。専攻は外交史・国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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