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目次
岡潔(唯心史観;春宵十話;日本人としての自覚;日本的情緒 ほか)
胡蘭成(天と人との際(抄)(申大孝(礼楽風景/子兮子兮/天命維新)
神代悠遠(天地初めて発けし時/我遊日出処/女人は今後も太陽/書道は神代より)))
著者等紹介
岡潔[オカキヨシ]
明治34年、大阪府に生れるが、早く和歌山県の父祖の地に移って、中学校までをそこに送る。第三高等学校在学中に数学に関心し、京都帝国大学卒業後、三年間のフランス留学を挟んで研究が始められたその解析関数論は、すでに昭和10年代に世界的に認知された。戦後も発明を加えた業績によって、昭和35年に文化勲章を受章し、国内において一躍また名を知られた頃から、多年に亘る思索のなかで深められた情緒を基底に、日本の文化、教育面について積極的になされるようになった警世の発言は、巷間に伝えられた奇行と相俟って、共感を交えた大きな反響を呼び、一数学者を越えて、思想家として一世を風靡した感があった。昭和53年没
胡蘭成[コランセイ]
光緒32年(1906)中国の浙江省に生まれる。燕京大学を国民革命軍の北伐中に中退後、やがて政治に関わり、汪兆銘政府法制局長官に就くも、汪と意見の対立あって辞職、ジャーナリストとして漢口大楚報社長をつとめた。1950年に日本に政治亡命し、一時期台湾の中国文化学院大学で教えたことから、同大学永世教授の称号を受けた。昭和56年に没する
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感想・レビュー
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jam
46
岡潔は明治生れの数学者であり昭和35年に文化勲章を受章。また思想家として一家言を世に投じた。胡蘭成は中国官吏を経て日本に亡命。ふたりの思想の一部が掲載されている。岡の言葉は40年を経て乱暴だが、彼の危惧が現に問題であることに瞠目する。数学者の岡は「情緒」の重要を説く。それは真我、即ち無明自我、悠久不滅であり少我ではないと。数学でいえば演繹であり帰納ではないと。論理や計算だけでは未来は見えない。未来を信じ思考しろと。つまり合理・個人主義ではなく、未来を見据え真を貫いた学びをすべきと。なるほど、それが難しい。2016/03/09
逍遥遊
4
131-01- 20170805 これも彼女から。胡蘭成には今尾神社や伊勢神宮が出てきて彼女に再読するよう勧めました。2017/08/05