出版社内容情報
多粒子系の量子力学の基本的な考え方と基本的な計算法の考え方について説明することに重点をおいた。本書では、多粒子系のさまざまな現代的な応用や計算法を広く述べることよりも、粒子対称性、多体波動関数、第2量子化の方法といった多粒子系の量子力学の基本的な考え方を詳しく説明すること、それから、ハートリー‐フォック近似、乱雑位相近似、摂動法、といった基本的な計算法の考え方について説明することに重点をおいた。各部分においては、実際的な例を、できるだけさまざまな領域──クォーク模型、核物質、電子ガス模型、ボース‐アインシュタイン凝縮など──からとった。これらの例は、各分野の研究内容とその発展を紹介するということよりも、多粒子系の量子力学の考え方の例として議論した。
1.多体系の波動関数
2.自由粒子の多体波動関数
3.第2量子化
4.フェルミ粒子多体系と粒子空孔理論
5.ハートリー‐フォック近似
6.乱雑位相近似と多体系の励起状態
7.ボース粒子多体系とボース‐アインシュタイン凝縮
8.摂動法の多体系量子論への応用
9.場の量子論と多粒子系の量子論
藪 博之[ヤブ ヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
本書では、多粒子系のさまざまな現代的な応用や計算法を広く述べることよりも、粒子対称性、多体波動関数、第2量子化の方法といった多粒子系の量子力学の基本的な考え方を詳しく説明すること、それから、ハートリー‐フォック近似、乱雑位相近似、摂動法、といった基本的な計算法の考え方について説明すること、に重点をおいた。各部分においては、実際的な例をできるだけさまざまな領域、すなわちクォーク模型、核物質、電子ガス模型、ボース‐アインシュタイン凝縮、などからとった。これらの例は各分野の研究内容とその発展を紹介するということよりも、多粒子系の量子力学の考え方の例として議論した。
目次
1 多体系の波動関数
2 自由粒子の多体波動関数
3 第2量子化
4 フェルミ粒子多体系と粒子空孔理論
5 ハートリー‐フォック近似
6 乱雑位相近似と多体系の励起状態
7 ボース粒子多体系とボース‐アインシュタイン凝縮
8 摂動法の多体系量子論への応用
9 場の量子論と多粒子系の量子論
付録
著者等紹介
藪博之[ヤブヒロユキ]
1960年福井県生まれ。1979年京都大学理学部入学。1988年京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻修了、理学博士。学振特別研究員・フンボルト奨学生・サウスカロライナ大研究員を経て、1994年~2006年東京都立大学(首都大学東京)理学研究科助手。2006年立命館大学理工学部教授。専攻:原子核理論、多体系の量子論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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