内容説明
フレイザー『金枝篇』は、つとに文学・芸術・学術の諸分野で話題になってきた基本文献である。学術研究のために完結版の翻訳を神成利男から引き継いできた意義をオンライン解説講座で語り続けた記録。
目次
1 フレイザー de 書斎の煌き(呪術の意味と効力・呪術と科学・自然を制御する呪術;肉体の危機は霊魂の危機・開放原理としてのタブー;フェティシズムとアニミズム・神々は儀礼から生まれた;神話の意味・神話世界の母神的性格;やらわれる神々ディオニューソスとスサノヲ・競技 ほか)
2 フレイザー『金枝篇』に学ぶ(フレイザー『金枝篇』を読む―ビブリオ・ライブ連続講座;人(one‐self)と自然(another‐self)のbe動詞連合
済州島の民俗儀礼―巫女と海女への歴史知的アプローチ
大嘗祭における呪術性の再検討―折口・フレイザー・ド=ブロスをヒントに
コロナ禍にみる呪術的闇と科学的闇―フレイザー『金枝篇』を参考に ほか)
著者等紹介
石塚正英[イシズカマサヒデ]
1949年、新潟県上越市(旧高田市)に生まれる。立正大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学、同研究科哲学専攻論文博士(文学)。1982年~、立正大学、専修大学、明治大学、中央大学、東京電機大学(専任)歴任。2020年以降、東京電機大学名誉教授。2008年~、NPO法人頸城野郷土資料室(新潟県知事認証)理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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