内容説明
「モダン都市」では行き詰まる。神戸市の未来像を提言。「モダン、ハイカラ」の近代都市神戸。しかし意外にも神戸市の「幸福度」は大都市の中で低いランクです。なぜか。本書は、軍事港湾都市から経済都市へと歩んだ都市づくりの問題を検証し、新たな神戸像「持続可能な幸福都市」を提言するものです。
目次
本書の課題と構成
第1部 (過去)「軍事港湾都市」神戸―「植民都市」と「皇国都市」(近代日本と神戸の歴史的地政的位置―「中心」と「周辺」;近代的「植民都市」神戸―大兵庫県の誕生と神戸居留地;市区改正(都市計画)と市民の貧困化
軍事港湾都市神戸と軍需産業)
第2部 (現在)「経済都市」神戸―神戸市政と都市経営の検証(神戸市都市経営の源流―「大神戸の経営」と植民地型都市開発;宮崎辰雄神戸市政の検証(1)―神戸市都市経営と都市社会主義
宮崎辰雄神戸市政の検証(2)―コミュニティ政策と労務管理
阪神大水害復興と戦災復興、阪神・淡路大震災復興)
第3部 (未来)「平和・文化・環境都市」神戸―持続可能な幸福都市へ(非核「神戸方式」と安全保障法制;人口減少時代と持続可能な幸福都市)
神戸の都市イメージと多様性
著者等紹介
池田清[イケダキヨシ]
1947年大阪市生まれ。関西学院大学経済学部卒業、京都大学大学院経済研究科博士課程修了、経済学博士(京都大学)。民間企業、役所勤務を経て北九州市立大学法学部教授、下関市立大学経済学部教授、神戸松蔭女子学院大学教授を歴任。専門は都市政策、地方自治。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。