内容説明
資本と国家と共同体が、グローバリゼーションと反グローバリゼーションの嵐の中で、三つ巴の死闘を展開している現代世界をどう読み解くか。市場と共同体の理論装置の徹底的点検と再構築を試みる。
目次
1 現代の「世界」構造はどうなっているのか(グローバリゼーションはアメリカも世界も壊す;資本主義社会に「情報化」は何をもたらしたか;狂乱のマネー・ゲームと歴史の転換点 ほか)
2 日本の社会問題の焦点を解読する(地方分権から「基礎的自治体」の構想へ;少子化社会は本当に危険なのか;有機農業の現場から「食と経済」を考える)
3 ポスト資本主義をめぐって(過渡期世界と唯物史観の再検討;グローバル市場と国家の現在;資本主義批判―その批判スタンスの転換)
著者等紹介
降旗節雄[フリハタセツオ]
筑波大学名誉教授。北海道大学経済学部教授、筑波大学社会科学系教授を経て、2006年3月、帝京大学経済学部教授を定年退職。1930年生まれ。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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