内容説明
いつのまにか、度胸だめしの「地獄坂」を、マウンテンバイクでかけおりることになったマーヴィン。ところが、新しいバイクは大きすぎて、またぐのもやっと。ギアやブレーキの使い方もわからない。「やるといったら、やるよな、マーヴィン。」「勇気あるんだ。わたしも見にいくからね。」「舌をかみ切った子もいるから、気をつけて。」猛スピードでふくらむクラスメートの期待に、押しつぶされそうになるマーヴィン。―マーヴィンは「地獄坂」に立つことができるのか?「マーヴィン・レッドポスト」シリーズ第5弾。小学中級から。
著者等紹介
サッカー,ルイス[サッカー,ルイス][Sachar,Louis]
1954年、ニューヨークに生まれる。1998年、『穴』(講談社)で全米図書賞、ニューベリー賞などを受賞。テキサス州在住
はらるい[ハラルイ]
1944年、下関市に生まれる
むかいながまさ[ムカイナガマサ]
1941年、鎌倉市に生まれる。絵本やさし絵の作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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lovemys
3
息子(小1)のために読み聞かせ。このシリーズは、以前に読み聞かせしながら号泣したので(笑)今回も、気を付けながら読んだのですが、やはり最後で涙目に…(笑)子供って、みんなが自分を見ているのではないのか、みんなが自分のことを話しているのではないのか、と、ある意味、自信過剰気味になる時ありますよねー。そんな1週間を繊細に描いていて、「こわさは外にはなく、頭の中にある」と言う父親の言葉で、読み聞かせに力が入ってしまいました。全ては自分の思い込みと気づいたら、物事がストンと落ち着いて…。成長したマーヴィンに涙☆2014/02/04
naonchi
2
「穴」のルイス・サッカー。「マーヴィン君」シリーズの薄い本です。サッカーらしい捻りも何もないし、お話は単純、小学校3,4年生向けくらいかな。。。不器用な子供らしさに溢れているマーヴィン君。今回は苦手を克服して、ちょっと大人になりました。2012/11/03
凪
1
マーヴィンシリーズ。前回読んだ本では、はなくそをほじったという濡れ衣を着せられたマーヴィン君、今回は、なぜか「地獄坂」と呼ばれる急勾配の坂を自転車で降り下りるハメに・・・。実行すれば、大ケガをるすかも・・・、でも止めれば「臆病者」のレッテルを貼られること間違いなし。さて、マーヴィンが下した決断は・・・?という物語。ほんと、マーヴィンは何故かいつも苦労をしょいこみます(笑)家族からの助言が、またいいんですよね~。時には逃げることも必要だし、怖いか怖くないかを決めるのは自分だしね。奥が深いぞサッカーさん!2016/09/21
kambashig
1
みんなの前で、地獄坂を自転車で降りることになってしまい、窮地に立たされる。男の子の心情が素直に描かれていて好感の持てるシリーズ。タイトルやイラストがもう少し子どもの気を引く感じだと使いやすのだけれど。2014/04/28
なおこ
0
マーヴィンの苦悩がリアルに伝わってきて、読んでいて少し苦しかったほど。ホント、子供の世界って大変!でもラストは良かった。あれだけワイワイ騒いで不安を煽ってきた友達は結局は地獄坂には来ずに、感心薄そうに見えた家族は全員集合するんだね。気楽にすごそうよ。家族はみんな応援してるよ。2014/07/07