感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクビちゃん@新潮部😻
43
【G1000・図書館】戦争が始まる!と聞き、イギリスきます。そして、突然「ミサイル発射されました。あと3分少々です」と、臨時ニュースが流れます。でも、奥さんは「洗濯物を取り込まないと」など、あまりの脳天気さに読んでいて苛々してしまいました。そして、投下後、絵本なので、二人の顔色が悪くなり影も薄くなっていくのは、なんとも言えない気持ちになりました。原爆について他の国の人達はこれ程に無知なのだろうか。もっと世界に広めたい絵本です。2017/02/25
こなつ
32
核爆弾が落ちる前に政府が作成していたパンフレットをもとにシェルターを作成したボブのおかげで核爆弾が落ちた後も命は助かるのだけど。放射能の影響で夫婦の身体に変化が表れてくることに夫婦はそれが放射能の影響だと知らず。 一瞬で起こる惨事って酷いのに、核爆弾って落とした側って特に何も影響ないのも核戦争の悲劇の特徴なのかな。 不要なものを開発してしまった人間の愚かさを嘆きたくなる。2018/04/28
ちえ
22
1980年代に出版された本。この後、さくまゆみこさんの翻訳でも出版されている様子。『スノーマン』のブリックスが18か月をかけ描き上げた絵本という。10年ほど前に読み、再読になる。その時もショックを受けたが、去年北朝鮮のミサイルが上空を飛んだり、シリアへのミサイル攻撃のニュースなど、今はよりゾッとする。定年退職後の夫婦が盲目的に「政府」や「我が国」を信じ、自分たちに起きていることを理解しないまま死んでいく様子は、もしかすると原発事故に対して起きていることにとても似ているかもしれない。【ガーディアン1000】2018/04/15
Wisteria
13
本当に原爆が落ちるのか?落ちたのか?と思わせるほど楽天的な夫婦のやり取りに、言葉では説明できない苛立ちと気味悪さを感じた。ほんわかとした呑気な夫婦が放射能に蝕まれて行く様にゾッとした。この無知で時代遅れの夫婦の物語の最後の訳者あとがきに「世界で唯一の被爆国であるにもかかわらず日本の人々はこのようなことにあまりにも無関心でありすぎるのではないでしょうか」とあるが、日本人で関心の高い人は大勢いる。日本人を悪く一纏めで語る事こそが悪だと強い憤りを感じた。逆に被爆国ではない日本人以外はこの物語をどう読むのだろう。2017/04/14
いろ
13
原爆に思いの外関心を示す8歳男児。機会あってアニメ映画「はだしのゲン」鑑賞するが,壮絶な場面の連続に耐え兼ねて,途中リタイア; それでもなお,原爆への関心は続いているようだったので,その帰りに寄った図書館で,この絵本を借りてみる。母(私)は小学高学年?中学?くらいに学校図書室で出会った記憶。細かいコマ割りに吸い込まれるように読んで,強く心に残ったお話。息子もガッツリ惹き込まれて読むものの「怖かった。あまり面白くないし,もう読まなくていい。」との事。もう少し大きくなってからの方がよかったかな^^;2016/10/01