内容説明
バロウズの新たな魅力を爆発させた’80年代3部作から新登場。本邦初公開。アメリカ西部のガンファイター、キム・カーソンズによる時空を超えた権力の悪との闘いと殺しの美学。「銃による決闘は禅の道のような魂と魂の闘いである」と語るバロウズのライフワークともいえるウエスタン小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
5
前半は物語の線が保たれている。マフィアと戦う暗殺組織を作る主人公が物語の線を作り出す。銃の名手だったという作者の銃の細部にわたる知識、クィアな性愛、ガジェットめいた武器を登場させながら、マフィアを圧倒するガンファイトが繰り広げられる。が、マフィアとの戦いから離れた主人公が旅行に赴くと、金星やガニメデを通り過ぎたり、時間の遡行も始まる。小人のムカデへの変容は、ドラッグによるものなのか?ドラッグは痛みと快感で脳を停止させ、人間を無機物化するだけでなく、物語自体を歪め、バラバラにして、出来事の力の連鎖に変える。2020/11/27
ANT
3
リボルバーと精液 強烈に匂うテキスト 2009/08/10
なる
2
バロウズ初体験がこの本。衝撃的だった。とにかくわけがわからない。西部劇なんだけど西部劇じゃない。バン!お前は死んだ!とか太字で言われても。そしてこれがバロウズ沼への第一歩だった。
澤水月
0
990705
-
- 電子書籍
- ヴァージン・ロードをぶっとばせ!