感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちあき
1
活動家としてもカリスマ的支持を受け、「生きながら伝説と化していた」詩人の散文集。とにかく言葉のスピード感に圧倒される。詩同様かなりの推敲を重ねているはずなのに、「いま、ここ」で口をついて出てきたかのような迫力だ(50年代から60年代の文章に顕著である)。共感をベースとした宮沢賢治論、鋭利な刃物のような批判を投げる石牟礼道子論など、後年の文章も素朴にすごいと思った。ただ、毛沢東論は何をいっているのかまったく意味不明。ほかにもっといい文章があったはずである。2010/08/31
みみこ
0
こちらの知識不足でいろいろなことが分からないまま読了。谷川雁の文章を読んでいくうちに、つかめるものが増えてくるといいのだが。2021/08/05