内容説明
それぞれの時代にあって、葛藤のなかで紡がれてきた詩のことば。与謝野晶子から新井豊美まで、近現代詩に確かな水脈を拓いた14人の女性詩人たちの表現を、実作者として一女性の視点から見つめ直す。これまでとこれからをつなぐ詩人論ノート。
目次
はじめに―今、現代詩に思うこと
与謝野晶子―大正期をどう生きたか
左川ちか―女性モダニズム詩の先駆
江間章子―モダニズムから歌曲へ
藤田文江―夭折の閨秀詩人、『夜の聲』の価値
林芙美子―詩集『蒼馬を見たり』の世界
永瀬清子―生涯を貫いた表現者としての生活意識
茨木のり子―戦後詩の女性詩人として
新川和江―詩のなかの“わたし”について
牟礼慶子―「荒地」グループの紅一点
白石かずこ―タブーを打ち破る声
吉原幸子―無頼と恋に生きて
多田智満子―確固としたダンディズム
富岡多惠子―詩集『返禮』について
新井豊美―初期詩篇をめぐって
著者等紹介
たかとう匡子[タカトウマサコ]
1939年、神戸市に生まれる。1961年から2004年まで高校の国語教師。「イリプス」同人。詩集に『学校』(小野十三郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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