出版社内容情報
巨大なユンボの爪が
赤く爛れた空の深さをかきまぜている
空は土になり
土は
戦禍の時を越えた人の胸になり
(「根」)
神戸空襲、阪神」・淡路大震災―過酷な体験と、受難をめぐる書くことの葛藤。カタストロフがはらむ時間の深みへ、ひたむきな模索と達成をあかす。
たかとう匡子[タカトウマサコ]
著・文・その他
内容説明
神戸空襲、阪神・淡路大震災―苛酷な体験と、受難をめぐる書くことの葛藤。カタストロフがはらむ時間の深みへ、ひたむきな模索と達成をあかす。
目次
詩集“ヨシコが燃えた”全篇
詩集“ヨンボの爪”から
詩集“立ちあがる海”から
詩集“水嵐”から
詩集“水よ一緒に暮らしましょう”から
詩集“学校”から
詩集“女生徒”から
散文
作品論・詩人論
著者等紹介
たかとう匡子[タカトウマサコ]
1939年、神戸市に生まれる。18歳の頃、「現代詩をよむ会」に出席、「神戸詩話会」で詩作を始める。1961年から2004年まで高校の国語教師。「遅刻」「火牛」を経て現在は「イリプス」同人。「時刻表」編集発行。詩集に『学校』(第8回小野十三郎賞)『女生徒』ほか。2015年第39回井植文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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