内容説明
本書は、初心者向けに書かれた形式論理学書で、命題論理から、ゲーデルの不完全性定理やチャーチ=チューリングの定理等までを取り扱っている。本書の特徴は、真理の木の方法(タブローの方法)と呼ばれる、おどろくほどわかりやすい考え方に基づいており、この方法により、ほとんど寄り道せずに今世紀に展開した論理学の基礎を把握することができる。日本語版では、解答をさらにていねいに説明するなど、独習者にたいしても配慮している。また題材として名探偵ホームズとモリアーティの戦いや、日常会話の落し穴を取り上げており、たいへんウィットに富んだ内容になっている。
目次
第1章 真理関数的論理
第2章 真理の木
第3章 一般性
第4章 重なりあった一般性
第5章 同一性
第6章 関数
第7章 計算不可能性
第8章 決定不可能性
第9章 不完全性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明るいくよくよ人
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再読して見た。これは傑作だ・・2019/05/12
明るいくよくよ人
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自然言語とロジックの関係を知るための良書です。タブロー法が紹介されています。途中の説明が、回りくどくてわかりにくいところもあるので、オールウド「日常言語の論理学」を参照しながら読むと良いように思います。2014/11/19
ソフィー@ソファー
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同一性までやった。タブローは本当にわかりやすくて、論理学初心者ならタブローからやったほうがいいのかな?って思った。すごくシステマチック2014/08/18
222242@es
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意味論の方に重点を置いており、セマンティクスは最後の章を除いてほぼ無視されている。そのため健全性完全性についてはこの本のみを参考にしてはならない。しかし、タブローの方法がどのようなものか、そして今後どのようなことを論理学で勉強していけばいいかは想像できる程度である。初学者向けではあるが、なかなか手ごたえがあり、練習問題もかなり難しい(私もまだ残しているところがある)。2012/06/11
o
0
タブロー法が知りたくて半分まで読んで放置してたけど、本編は7章から9章までの話な気がする。タブロー法も分かるし、不完全性定理の証明も最後にある。自分は20世紀前半のなんかかっこいい感じのが好きなのかもしれない。とっても良いです2020/10/30