出版社内容情報
「みおつくし料理帖」「あきない世傳 金と銀」等、人情小説の名手が原作の本作。2013年にB6判コミックとして発売されていた本作の双葉文庫化。同作の小説版は、「大阪ほんま本大賞」を受賞。それを記念して、コミック版も双葉文庫として展開。コミックを手掛ける深沢かすみは、女性コミックの作家陣の中でも繊細な心理描写は抜きん出ている。感動を呼ぶ短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
昼寝ねこ
83
髙田郁さんの『ふるさと銀河線』のコミック版。原作の雰囲気を忠実に再現している。漫画家のあとがきでは「胴長、短足、低い鼻に小さな目のニッポン人を描くことが楽しかった」とある。また原作者の作中エッセイで「ふるさと銀河線ではストーリーだけがフィクションで、舞台は全て実在するものをそのまま登場させています」とある。つまり実在する駅にいる実在に近い日本人の姿が描かれているのだ。原作者と漫画家の思いが共鳴して、この漫画はフィクションでありながらリアリティのある作品となった。原作と漫画の相乗効果を存分に楽しみたい。2024/12/13
みかん🍊
73
高田郁さん原作の漫画、信号待ちの電車から見える夫婦に乗り合わせた乗客たちが気にとめ和まされていた、2日続けて電気が消えている事に心配になった乗客たちは気にかけていたのは自分だけでなかった事に気づく「車窓家族」が一番好きだった、どれも短いが高田さんらしいほっこりする鉄道がテーマになった作品だった、銀河線に乗ってみたい。2024/06/28
がらくたどん
53
実読は電子書籍。ずっと読みたかったのですがなかなか書店で出会えなくて。今回初めてコミックの電子版にチャレンジしてみました。PC画面での閲覧なので窮屈にも感じず堪能しました。コミック版は「幸福が遠すぎたら」で始まり「お弁当ふたつ」で終わります。物語は病気であったりリストラであったりとままならぬ人生の「哀」の部分を背景にして描かれるのですが、深沢かすみさんの温かみのある素朴な画風が哀切な背景に書き入れられた高田郁作品を読むと強く感じるほのかな暖かさと芯の強さを立ち上がらせているように思えました。良い作品集です2024/01/26
anne@灯れ松明の火
23
お友だちの本。高田さんの原作、読んでいるはずだけど、記憶にない話もあった。コミックオリジナルのがあるのか、私の頭がボケているだけか(苦笑) 鉄道にからめた短編集だが、どれも、胸に沁みいる話ばかり。中には、「それ、犯罪やろ」というものもあるが、立ち直るために必要な手段だったのだろう。誰もが皆、つまづいて、落ち込んで、後ろ向きになることがある。でも、きっともう一度歩き出すことができるんだね。登場人物みんなに、エールを贈りたくなる。深沢さんの絵も、丁寧で素晴らしい。 2024/12/09
ごま麦茶
8
『みをつくし料理帖』の髙田郁さん原作の漫画だ!と手にとりました。髙田さんはもともと漫画原作者さんだったんですね。知りませんでした。どのお話もとても短く読みやすいのですが、何だか切なくて、ぎゅっとなったり、ほっこりあたたかくなったり。『車窓家族』『晩夏光』『雨を聴く午後』『あなたへの伝言』『ムシヤシナイ』『お弁当ふたつ』が好き。楽しいことばかりじゃないけど、日々前向きに過ごしたい。2024/01/18
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