出版社内容情報
本書は、過去に食品の安全・安心を脅かした、あるいは可能性のあった
微量物質のいくつかを例にとり、危害要因の内容と当時の最新の分析技術と機器を駆使して解決していった足跡を記し、今後起こり得るリスクを回避するための参考になればという想いで執筆した。
第?編では「食品分析のストラテジー」と題して、先ず「食品危害化学物質分析の重要性と研究者・技術者に求められる資質」、「食品分析に必要な情報の収集法」および「分析機器の最新の動向」などについて記載した。次に、分析のためのサンプル調整に必須となる、分析実験の基本である「ろ過」「溶剤抽出」「乾燥」「濃縮」などの操作法を記述した。
第?編は、過去に話題になった食品危害因子について、リスクの内容及び解決に至った分析法を具体的にあげて説明した。
佐々木正興[ササキマサオキ]
著・文・その他
目次
第1編 食品分析のストラテジー(分析・安全のエビデンス;ろ過(限外ろ過、透析を含む)
溶剤抽出法(分別抽出法、向流分配法、固相抽出法を含む)
乾燥
濃縮
化学分析と機器分析、機器分析法の分類およびクロマトグラフィーの歴史と分類)
第2編 食品中の危害成分と分析手法(カビ毒(マイコトキシン)
食物アレルギー
残留農薬
アクリルアミド
クロロプロパノール類およびグリシドール脂肪酸エステル
トランス脂肪酸
カルバミン酸エチル
食品添加物
異物と異臭
メラミン)
著者等紹介
佐々木正興[ササキマサオキ]
1964年3月三重大学農学部農芸化学科卒業。4月野田醤油(株)(現・キッコーマン(株))入社。研究所勤務。2003年1月同社定年退職。2月技術士事務所開業。農学博士、技術士(農業部門・農芸化学)、公害防止主任管理者、甲種危険物取扱主任者、東京都食品技術センター指定食品アドバイザー。専門分野、食品化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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