目次
1 海外駐在辞令の発令から
2 国によって異なる食文化と衛生意識
3 防虫の世界
4 施設内の害虫駆除の考え方
5 世界の食品製造現場
6 海外に駐在する人への心得と助言
7 海外駐在を楽しむ精神力と苦労の伝承を
著者等紹介
今野禎彦[コンノヨシヒコ]
1952年、北海道に生まれる。自然に囲まれた環境下で、昆虫を中心とした動物観察、採集や化石探しを趣味として成長する。1974年、東京農業大学農学部農学科を卒業(専攻昆虫学)、虫と関連のある仕事を求めて、大手害虫駆除会社に入社、37年間の勤務の間、研究その他の業務を実施した。各種製造業の新工場建設時の防虫、総合衛生設計、事故防止対策、事故発生時の改善対策などで、国内、海外の各製造施設にて防虫管理、総合衛生管理コンサルタントとして業務を遂行。2011年、害虫駆除会社を早期退職した後、経験を生かし、防虫、総合衛生管理コンサルタントとして、海外の企業を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
4
図書館にて。2013年刊行。著者は北海道出身、東京農大農学部農学科卒、害虫駆除会社に就職。食品・医薬品・医療器具製造施設の防虫管理・総合衛生管理に関わる。日本企業が直接海外に生産拠点を持つことが増えたため、本書は海外での事例が主である。生産現場の話になるので、虫の生態のほか人の労働環境に関する事柄も多い。虫問題は本当に虫の問題だが、「毛髪の混入」は労使関係のトラブルが原因/海外駐在員の性質。親分肌・体育会系は人望を得られないと自爆するし、現場に階級主義が強いと博愛主義はマイナスに働く。呑気さも必要。2018/11/16