出版社内容情報
医療・福祉法人の給食経営は、高齢社会に直面して、抜本的な変革が模索されています。慢性疾患等を抱える患者の方の療養環境が、医療費の抑制の中で、病院から地域施設へ、そして在宅へと移ってきています。そうした方々への適切な食事の提供をどうするか、大きな問題です。こうしたことに対処するため、病院食の経験をもつ医療・介護法人が、そうしたニーズに応える院外調理施設の一形態としてのセントラルキッチンの設立に大きな期待と関心を持たれています。
本書は、手探りながらもそうした関心に形と方向を示すために、これまでに得られた貴重な経験を一般化したものです。
これからの新しい動きに対して、本書がその指針となることを期待してやみません。
1. 医療・介護における食事サービスと環境
2. 医療・介護法人経営とセントラルキッチン事業の検討
3. セントラルキッチン建設と事業計画
4. セントラルキッチン・サテライトキッチンの基本システムと衛生管理
5. セントラルキッチン・サテライトキッチンの設計建設時の業務
6. 操業時までに必要な実務者の事前準備
7. 運営及び立ち上げ時の業務
8. セントラルキッチン及びサテライトの事例
定司 哲夫[ジョウヅカテツオ]
監修
目次
第1章 医療・介護における食事サービスと環境
第2章 医療・介護法人経営とセントラルキッチン事業の検討
第3章 セントラルキッチン建設と事業計画
第4章 セントラルキッチン・サテライトキッチンの基本システムと衛生管理
第5章 セントラルキッチン・サテライトキッチンの設計・建設時の業務
第6章 創業時までに必要な実務者の事前準備
第7章 運営及び立ち上げ時の業務
第8章 セントラルキッチン及びテサライトの事例
著者等紹介
定司哲夫[ジョウズカテツオ]
(株)フード・マネジメント研究所代表取締役所長。国立公衆衛生院(現国立保健科学院)保健指導学科(特例修士)修了。公立病院(500床)経験後、(株)魚国総本社・東京支店(現レパト)勤務、事業所長、人事課長、事業部次長、企画室長、常務・専務取締役等歴任し45年間勤務。全社の統括品質・衛生管理者を25年間兼務。現在、(株)フード・マネジメント研究所代表取締役として、飲食・給食業界の経営改善指導及び各種資格者講習会等の講師。給食施設・セントラルキッチン等の設計・改修、経営改善指導等のコンサルタントとして活動中
吉田雄次[ヨシダユウジ]
(有)みやぎ保健企画取締役セントラルキッチン事業部統括責任者。東北学院大学経済学部商学科卒業後、財団法人宮城厚生協会(長町病院、仙台錦町診療所、坂総合病院、泉病院)に勤務し、同法人の事務長や常務取締役を経て、2002年グループ法人有限会社みやぎ保健企画取締役就任、2003年セントラルキッチン開設、CK統括責任者として事業を創造的に拡大。各種フードケータリング展示会において給食経営改善セミナー講師、CK建設セミナー講師、災害時の食の対応、行政のあり方など講演活動を旺盛に行う。CK建設コンサルタント。全日本民主医療機関連合会セントラルキッチン連絡会副会長。2012年1月一般社団法人日本医療福祉セントラルキッチン協会を発足し、代表理事に就任
右田俊幸[ミギタトシユキ]
スリーライン株式会社営業開発部長。「フードケータリングショー」(日本能率協会主催)をはじめとした、各種のフードケータリングの展示会やイベントの企画に携わり、新しいフードケータリングスタイルを常に提案している。また、NPO法人日本フードコーディネーター協会副会長も務め、資格試験の整備、教育システムの充実にも手腕を発揮している。そうした傍ら大学生協の食堂部や医療法人、外食、中食企業のアドバイザーとして、経営的な側面を加味した採算の取れるフードケータリングの指導を行っている。2012年1月より一般社団法人日本医療福祉セントラルキッチン協会設立に積極的に関与し理事に就任している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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