出版社内容情報
立岩真也[タテイワシンヤ]
著・文・その他
内容説明
「できる」か「できない」かで人間の価値が決まる。できれば「多くとれる」。そういう考えは、まったく正しくない。泣く子も黙る「生存学」のたおやかな巨匠がやさしく語り尽くす。
目次
簡単で別な姿の世界、を歌えないなら、字を書く
できなくてなんだ
ならどうならよいか
しかしこの世の仕組み―私たちの社会は変だ
でも社会はそうじゃないかという話
人は違うものを信じている
差は仕方がない、必要だというお話について
「機会の平等」というお話がいけてない話
むしろ差は大きくなる
文句の言い方〔ほか〕
著者等紹介
立岩真也[タテイワシンヤ]
1960年、新潟県佐渡島生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。2007年から2011年まで、文科省の採択による、新しい教育、研究拠点としての「生存学研究センター」長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
3
【ココロの琴線に触れたコトバ】私たちは、自然の中にないものを使わないでどんなものも作ることはできない。そして人間は進化したのかしないのかそれは知らないけれども、ともかく他とは変わって、なにか変なことができるようになったりしたのだが、それもまた自然界の変化の中にある。人によってはそれを進化の結果だと言いたいのだろうし、言ってもらってもよい。すると、人間という自然によって手を加えられた自然物=人工物が他のものよりよくない理由はすぐには見つからないはずだ。2015/11/23
まつゆう
2
障害者運動を長らく見てきた、関わってきた第一人者の本。相変わらず読みにくいがしかし善いことを言っている。障害やひきこもりなど「できない」になやむ人にとってこの本は解決にはならないだろうが、しかし最後の一線のところで救いにはなるかもしれない。2016/11/09
Hiroki Nishizumi
1
読みにくい文章をなんとか繋いでみたが、そんなに感じるものはなかったような‥‥2018/03/27
やすたき
1
あまり読んでないけど、まさに「少々まどろっこしく、わかりにくい」本。朝〇新聞好みの「弱者」保護向け本。この世の理不尽を論破して良くしようと頑張ってるのわかるけど、理不尽をいちいち熟考するよりも中学生・高校生は勉学を頑張るのが一番。2016/10/12
ステビア
1
中学生がこれを読んでどう思うんだろうか?笑 案外そういう人たちの方が理解するのかもしれない。2013/08/06