出版社内容情報
武寛[タケヒロシ]
著・文・その他
内容説明
日本有数の右翼団体の元幹部が、業界の実態を軽妙な筆致で描いた快作ノンフィクション。
目次
日団連総本部
地下裁判所
平成の奇兵隊発足
愛妻家協会
深夜番組急襲
神になった男
暗黒街の渡り神主
互助会商法
悪徳お客様相談室
新撰組よりも鞍馬天狗
大物代議士へ街宣車出動
なによりも正義を愛す
著者等紹介
武寛[タケヒロシ]
1954年東京生まれ。日本最大規模の私立大学を卒業後、いくつかの職を経て、右翼活動に参加。日本有数の右翼団体幹部だったが、現在は会社経営者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤瀬こうたろー
15
一昔前の話となるため、議員の学歴詐称やらPKO派兵反対やら懐かしい話が出てきます。著者の書いている話は、平成の初めの頃の話で、どちらかというと右翼がレアな存在だった時代なので、それからインターネットが普及してネット右翼とかが出てくるとか、当時からすれば信じられないでしょうね。濃いキャラの右翼の面々が繰り広げる愛国ゴッコみたいな日常の描写、ってところでしょうか。北一輝を知らない右翼の話とか、さもありなんって感じで印象に残りました。2019/03/21
田中峰和
1
街宣右翼の活動家が自らのシノギを赤裸々に語る体験記。20年以上前の話だが、学歴詐称で辞職した新間正次以外、組織や人物は全て仮名。偽神主を結婚式に斡旋して設けるホテルチェーン、坊主や病院と癒着してぼろ儲けする葬儀屋など、悪の弱みを見つけて街宣車から罵詈雑言をまき散らすのが右翼の仕事だが、話の柱は学歴詐称議員への街宣活動。区議会議員を脅して金儲けしてきた次の標的は仮名にしているが糸山英太郎。笹川良一の姪と結婚して地位を得た糸山は日大の通信教育部卒を語ったが、街宣が怖くて議員辞職。学歴詐称はいつでもいるものだ。2016/07/08
ジョンとらぼるた
0
「警察→弁護士→右翼かヤクザ これはもうメンデルの法則かニュートンの法則と同様に揺らぐことはない なぜなら、登場の順番で出演料が高くなるからだ。」笑った。著者によれば、相談しても警察は…何だっけ?忘れた。弁護士は恫喝や暴力関係は苦手、最終的に右翼かヤクザに行き着くと、同業者ということで顔をたてて、お金で解決。となる。ホテルの話、議員の話や地下裁判の話などなど、様々な話が展開される。また右翼という職業にとって、メンツは死活問題なのだと感じた。「怖い。そして驚愕。」奥様方の気丈さ、男の哀愁にちょっぴり笑った。2013/02/14
TAH
0
最近近所でちょっとした騒ぎがあったので気になって読んでみた。経験豊富なおじさんの話を居酒屋で聞いてる感じで興味深い。でもやっぱり怖い。2013/02/15