出版社内容情報
小林昌彦[コバヤシマサヒコ]
著・文・その他
内容説明
大友宗麟の嫡男・義統は、無駄な戦を好まず、領民を思い、人命を尊び、慎重で誠実な男だった。だが朝鮮出兵では、秀吉から「豊後の臆病者」と罵られ、汚名をきせられて改易―。それでも信念を曲げなかった義統。陰謀渦巻く戦国の世を、名誉を保ち生き抜いた。そんな義統の生涯と、義統を慕い支え続けた一人の女の物語。
著者等紹介
小林昌彦[コバヤシマサヒコ]
東京生まれ。同志社大学法学部卒業。フルブライト留学生としてイリノイ大学大学院修了。毎日放送ニュースキャスター、ニューヨーク、ワシントン特派員などを経て独立。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shinjuro Ogino
1
私は小説はあまり読まないが、時代小説の恋愛もの(主題は恋愛に限らない)は好きだ。その原因が最近判った。時代劇では普通、女性は常に控えめで男性を立ててくれる。男としては誠にこころよい。という古いジェンダー意識丸出しだ。本書もそうだ。女主人公は、有能で万事に好奇心が強い。しかし、男女関係では常に控えめで受け身だ。著者の別の現代恋愛小説(アロン島に消えた愛)では、女性はもっと積極的で、少なくとも3人の男性と関係を持つ。2024/10/26
チャーリー
0
大友家のことはあまり知らなかったが、臆病大名と言われ、朝鮮に渡り苦労をした大名の一人だったということがわかった。2017/06/05
韓信
0
大友義統が主人公の珍しい歴史小説…のはずが、狂言回しである百姓あがりの娘ちよのぶっとんだ設定やら、単なる優柔不断な臆病者ではなく平和主義者として美化された義統、そして設定から台詞回しまで、あらゆる面で雑な描写に閉口しつつも、素材は新鮮だし筆致が軽やかなので辛うじて読み進められた。大友義統を主人公に据えるのはよしとして、臆病者なら臆病者として、むだに美化せず人間らしく掘り下げれば、もっとおもしろくなっただろうに…。2022/10/18
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