出版社内容情報
シェイクスピア[シェイクスピア]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
221
当時のユダヤ人に対する偏見がよく分かるけど、別にユダヤ人もそこまで嫌なやつ的な印象もなく、肉1ポンドの下りは有名だな。2019/09/22
アキ
41
1596年ヴェニス・リアルト取引所。ユダヤ人の高利貸しであるシャイロックはキリスト教徒のアントーニオから利息を取ることを罵倒され根に持っている。バサーニオはベルモントの貴婦人ボーシャへの求婚のため金をシャイロックから借り、その保証人にアントーニオがなる。バサーニオは3つの小箱から正しい選択をしボーシャと結ばれるが、船の難破でアントーニオが破産し、裁判で証文通り体の肉1ポンドを切り取る判決が下される。そこにベラーニオ博士の推薦する若い法学者が登場し、名采配を振るう。その法学者こそ変装したボーシャであった。2019/04/25
コダマ@ようやっとる!
19
初読み。昔の検察、弁護士ドラマって感じという捉え方でいいのかな?アントーニオはどうなっちゃうんだろうってドキドキした。アントーニオとしての諦め気持ち、商人シャイロックの境遇や気持ちも理解できる。裁判官が法を遵守する建前も理解できるし、でも助けたいという気持ちどれも難しい。2019/09/15
かなた
17
ユダヤ人は悪、キリスト教こそが正義の世界観。奴隷はいいけど高利貸しはダメ。キリスト教以外は邪教。偏った価値観で描かれる物語。1ポンドの肉を利子の代わりにもらうって過激。それほどの怒りを持っていたのだろうし、当時のユダヤ人のやり方も反感を買っても仕方ないものだったのかもしれない。2024/06/18
つきみ
15
小説や映画と違った描かれ方があるかも、と思い手に取った。コミックでは、シャイロックを哀れに感じた。今までは裁判の場面を痛快に思っていたのに。シェイクスピアならではの言葉遊びを楽しむにはやっぱり小説だけれど、このシリーズかなり気に入った。2012/07/27