感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
2
短歌の伝統に生活密着型の作風を加えたその人。戦前から戦後にかけての人。俺はこの人についてそれほど関心を持っていたわけではなく、歌もふかい感動を覚えていたというのでもない。本書で紹介されてる100首の歌を読むことを通して、自分の短歌を産むことに使おうという魂胆で読み始めたのである。おかげでこの1ヶ月超のあいだで100首も作ることができて良かった。土岐善麿という人自体はいろいろ起伏のある人生ではあるんだけど、かなり幸福な人だったと思う。妻が亡くなったときなんかも連れ添えて幸せだったの感を歌ってるし、幸福の人。2025/07/10