出版社内容情報
◆第一句集
ペガサスの駈けて夜もまた天高し
「天高し」は昼のことだが、天馬座を登場さ…◆第一句集
ペガサスの駈けて夜もまた天高し
「天高し」は昼のことだが、天馬座を登場させて秋の夜空の高さを描き切った。
若くして俳句とめぐりあい、内容も表現も現代性にあふれていること、人柄の誠実であること、大いに将来が期待できる。
(帯より・鷹羽狩行)
◆鷹羽狩行抄出
狐火か星へと向ふ汽車の灯か
目ひらけば星目つむれば秋の声
冬ざれやともりてすぐに瞬く灯
一対の松のあはひの淑気かな
弱点は互ひに突かず初稽古
船長以下二十数名更衣
富士といふ白帆を張つて初御空
短日や箱を運ぶに積み重ね
起伏たのしみ牧場の青き踏む
雨ついて飛び立つかまへ巣立鳥
牛田修嗣[ウシダシュウジ]
著・文・その他
目次
狐火―平成九年~十一年
黄落期―平成十二年~十四年
姉妹船―平成十五年~十七年
巣立鳥―平成十八年~二十年
切符―平成二十一年~二十三年
船長―平成二十四年~二十六年
夏服―平成二十七年~二十九年
著者等紹介
牛田修嗣[ウシダシュウジ]
昭和44年神奈川県生まれ。平成9年「狩」入会、鷹羽狩行に師事。平成12年「狩」弓賞(特別作品賞)受賞。平成13年「狩」評論賞エッセイ部門受賞。平成16年「狩」評論賞受賞。平成29年「狩」巻狩賞(同人賞)受賞。現在、「狩」同人、俳人協会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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