出版社内容情報
◆第二句集
シリウスに耳がもつとも繋がりぬ
言葉を五七五の空間に自分の感覚のみを頼り…◆第二句集
シリウスに耳がもつとも繋がりぬ
言葉を五七五の空間に自分の感覚のみを頼りにできるだけ遠方へと放つ。そして、その言葉と互いに引っ張り合う。その緊張感の中に新しい世界を創造する。
(跋より・高野ムツオ)
◆自選十五句より
人体のどこも先端風光る
空瓶となる音を吐く朧の夜
囀がまるい器になつてゐる
蚕豆を食べると悲しみが来さう
ががんぼはすき間でできてゐる思ひ
奥まつて舌はありけり油照
物音のひとつでありし黒揚羽
睡蓮を身籠りさうで立ち上がる
こころ遠浅になるべし炎天下
自転車に虹の空気を入れてやる
中井洋子[ナカイヨウコ]
著・文・その他
内容説明
第二句集。
目次
星の出―平成元年~十二年
芽起し―平成十三年~十八年
墳丘―平成十九年~二十二年
魚道―平成二十三年~二十五年
虹の空気―平成二十六年~二十九年
著者等紹介
中井洋子[ナカイヨウコ]
1941年栃木県生まれ。1960年頃石田よし宏(当時「風」同人)の勧めで作句を始める。1985年「風」「鷹」を経て「小熊座」入会。1986年「小熊座」同人。2000年「地祷圏」創刊同人。句集『十二時』上梓(1986年)。栃木県芸術祭文芸賞(俳句部門・2006年)。現代俳句協会年度作品賞次席(2012年)。第9回小熊座賞(2016年)。現在、「小熊座」同人。「地祷圏」編集長。ペアーレトチギ俳句教室講師。栃木県現代俳句協会副会長兼幹事長。栃木県俳句作家協会会員。日本現代詩歌文学館振興会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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