著者等紹介
小倉喜郎[オグラヨシロウ]
1965年兵庫県篠山市生まれ。1997年より作句。2004年第一句集『急がねば』。現在、「船団の会」「玄鳥」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あなた
7
小倉さんの俳句がとてもすきなんですが、ぼんやりがわたしを支配している、ってのがすごくいいなと思うんですよね。「手紙書く夕立が海からやって来る」。手紙をわたしは書いているんだけど、手紙に集中しないで、世界のほうにぼんやりしてしまう。だから夕立が海からやってきていることにきがついてしまう。てがみをかいているわたしに世界から雨。ぼんやりってひとつの世界へのちかづきかただとおもうんですよ。「道に迷って夏の湖に近づいて」。まようとちかづけるんですよ。アリスみたいだけど。そう。アリスなんですよ。2022/02/10