内容説明
幻覚、妄想、不思議な世界…。ユングや人類の歩みから考えます。どうつき合えばよいのか、新しい世界がひらけます。
目次
第1部 統合失調症の幻覚・妄想をめぐるユング心理学からの新しい理解(統合失調症とは、どんなこと?;無意識の世界;ユングと幻覚・妄想;統合失調症・幻覚・妄想についての諸見解;海外からの実践報告・見解;生活者としてのまなざし―環境と疾病)
第2部 人類の精神史の素描―こころの病に触れて(「精神」、「心」、「意識」、そして「人類の精神史」という言葉;生命史における精神の起源;人類の生活史を踏まえた精神史の素描;近代文明と三つの革命)
著者等紹介
尾関夢子[オゼキユメコ]
京都市生まれ。京都大学大学院教育学研究科教育方法学心理学コース修士課程修了。平安女学院短期大学保育科助教授、付属幼児教育研究所どんぐり教室主任。中央大学文学部非常勤講師、同大学学生相談室カウンセラー。高千穂大学人間科学部教授、同大学学生相談室主任カウンセラーを経て、高千穂大学名誉教授
尾関周二[オゼキシュウジ]
岐阜県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程哲学専攻満期退学。社会学博士(一橋大学)。2012年まで東京農工大学大学院教授。現在、東京農工大学名誉教授。総合人間学会会長、環境思想・教育研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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・ご夫婦での共著であり、第1部(統合失調症・ユング):妻、第2部(人類精神史):夫の分担執筆。このせいか第2部が浮いている印象。 ・例によりュへの贔屓印象はあるが、サリヴァンがュに言及したことは初めて知った情報で有難い。ュが統合失調症治療分野の先駆者であるかは、史実上は微妙な点もありそうだが。 ・著者は精神薄弱児(当時名称)の教育に長く携わってきた方だが、その自体験とュを絡めた考察がないのは物足りなさを感じる。ただ著者の述べる通り、現実社会アプローチがュの弱点なので、その相性の悪さ上致し方なしか。
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- 電子書籍
- 週刊ダイヤモンド 16年7月23日号 …