内容説明
「無言館」の日々折々に思索を重ねる―戦没画学生が託した夢に応えられたのか?答えを探しあぐね苦闘するアンソロジィ。
目次
第1章 「無言館」の庭から1 戦争と渋柿(戦争と渋柿;K記者との系電話 ほか)
第2章 雨よ降れ その1(『あん時ゃどしゃぶり』;未だ桜は散らず ほか)
第3章 「無言館」の庭から2 センセイになる(センセイになる;北の涯ての碑の話 ほか)
第4章 雨よ降れ その2(焚火は消えた;微罪の愉しみ ほか)
第5章 「無言館」の庭から3 「あの時代」の記憶(「あの時代」の記憶;「東亜研究所」のこと ほか)
著者等紹介
窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
1941年、東京生まれ、父親は小説家の水上勉。戦没画学生慰霊美術館「無言館」「信濃デッサン館」館主、作家。『「無言館」ものがたり』(講談社、サンケイ児童出版文化賞)『鼎と槐多』(信濃毎日新聞社、地方出版文化功労賞)を始め、太平洋戦争に出征した画学生や夭折した画家の生涯を追った著作、父との再会や晩年を語る多くの著作で知られる。第53回菊池寛賞受賞、平和活動への貢献に与えられる第1回「澄和」フューチュアリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サカモトマコト(きょろちゃん)
1
太平洋戦争の学徒出陣で美術学校を繰り上げ卒業し戦地に送られ非業の死を遂げた画学生たちが残した作品をコレクションし展示している私設美術館「無言館」の館長がこれまでの自分の半生や美術作品を蒐集するきっかけ無言館を設立した理由や以前無言館とともに運営していた信濃デッサン館を閉館することになった経緯、著者の普段の日常風景や現代の世の中に思う事を綴っている本。 様々なテーマの話が盛り込まれており一言で感想は表しずらいのですが、一度でいいから無言館を観てみたくなりました。2020/11/22