内容説明
本書では、子どもたちの学習と成長・発達と安心の姿が、今日の学校でどのような子ども把握や取り組みを通じて、現実のものになるのかを「教育実践の姿」として示す。教師・教師集団が、「子どもたちの今日的な姿をどのように意味づけ可能態としてとらえているのか」「そのどこに実践的見通しへの契機をつかんでいるのか」「どのように実践は前進して、困難を希望に転化しているのか」を実践における、取り組みと子どもたちの姿として具体的に示した。
目次
第1章 今、教師が直面しているのは(多忙化、関係の喪失…そして、つなぎとめるもの―5人の教師の手記を手がかりに;「教育実践と教師」の困難―その“行政犯罪”性の統計的検証)
第2章 困難を超えてつかむ希望への回路(「生活と学び」をともに紡ぎだす―自分を、友だちを、世界を発見すること;子どもが子どもとして生きられる教室へ―4年生とともに学んできたこと ほか)
第3章 教育実践の今日的課題(教育実践の戦後史と教師―恵那の生活綴方教育のあゆみを手がかりに;書くことと分析・批評し合うこと―教育実践記録の意義 ほか)
第4章 教師人生にたどる挫折と再生(子どもの前に立ち続けること―悩み、迷い、考え、現場で教師として生きる)
著者等紹介
久冨善之[クドミヨシユキ]
一橋大学名誉教授
吉益敏文[ヨシマストシフミ]
京都・元公立小学校教諭
佐藤隆[サトウタカシ]
都留文科大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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