出版社内容情報
「それは、安全な殺人なんだ」常軌を逸した不可解の連続。その先には――?
内容説明
「厭で厭で厭で堪らなくって、それでみんな逃げ出したんだ。会社から、人生から、日常から、人間から―」職場と家庭の人間関係に苦悩する私の家に現れた、巨大な顔に山羊のような瞳を持つ子供らしきもの。永遠の幸福をくれるというホテルで、安全な殺人を行うことととなったホームレスの男。何故か僕が厭だと思うことだけを繰り返す、異常な彼女―。あなたに擦り寄る戦慄と驚愕。世にも奇妙な、7つの物語。
著者等紹介
京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
小説家・意匠家。1963年北海道生まれ。94年、妖怪小説『姑獲鳥の夏』で小説家デビュー。『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞、『遠野物語remix』「えほん遠野物語」シリーズなどにより平成28年遠野文家賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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