内容説明
ヨーロッパとアジアの出会いの歴史。19世紀後半、相次いで登場したアジア市場向けのイギリス系国際銀行群=イースタン・バンク。イギリス帝国の膨張の力学と躍動するアジア経済の変動のなかで、その生成・発展の過程を明らかにする。
目次
「イースタン・バンク」研究への新たな視点―問題の所在
第1部 東インド会社とイースタン・バンク(ジョージ・ラーペントによるBank of India計画(一八三三~三七年)
ロバート・M.マーチンとウィリアム・ジャーディンのBank of Asia計画(一八四〇~四二年)
ロバート・M.#マーチンのEast India Bank計画(一八四二~四四年))
第2部 よちよち歩きのイースタン・バンク(オリエンタル銀行の誕生(一八四二~四八年)
東インド会社支配領域内でのイースタン・バンク問題(一八四七~五二年)
「マンチェスター=ロンドン枢軸」の逆襲?(一八五二~五五年))
第3部 「扉の向こうの帝国」とその膨張力学(英領インドから海峡植民地、そしてロンドンへ(一八五三~六七年)
ボンベイから香港への「帝国のテレコネクション」 香港上海銀行の創業とその歴史的前提(一八六〇~六七年)
イースタン・バンクの「関所資本主義」(一八六〇~九〇年) ほか)
本書の結論
著者等紹介
川村朋貴[カワムラトモタカ]
1968年北海道帯広市に生まれる。1999年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。ロンドン大学歴史学研究所訪問研究員、富山大学人文学部准教授、京都大学人文科学研究所研究員、東京大学大学院人文社会系研究科特任研究員を経て、東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター学術支援職員(URA)。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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