出版社内容情報
イスラームの歴史・文化・社会から,ハラール認証・イスラーム金融・日本のコミュニティ等まで,総合的に学ぶ最新の標準テキスト
第1章 イスラームの学び方 ――今日の世界を歩く
1 はじめに
2 イスラームの形成と拡大
3 六信五行
4 本書におけるイスラームの捉え方
5 本書の構成
コラム1 博物館で学ぶ世界各地のイスラーム文化
第2章 日本とイスラーム ――モスクから見る日本のムスリム・コミュニティ
1 はじめに
2 ムスリムの人口
3 モスクの活動
4 ムスリム・コミュニティの課題
5 おわりに ――広がる社会空間――
コラム2 石油危機とパレスチナ問題がつなぐ中東・イスラーム
第3章 イスラーム復興 ――西洋モデルに依存しないイスラーム的近代の試み
1 はじめに
2 イスラーム的近代の模索に至る歴史的背景
3 アラブ社会主義の終焉とイスラーム覚醒
4 信仰の客体化とイスラームに関する知識
5 マスメディアにおけるエジプトの自画像とイスラーム
6 おわりに
コラム3 他宗教との共存
第4章 ムスリムにとってのイスラーム史
1 「歴史」と「現在」
2 「カリフ論」と「カリフ制」という体験
3 「現在」のための「過去のカリフ」 ――マーワルディーのカリフ論――
4 オスマン朝末期のカリフとヨーロッパの進出
5 「過去の持つ力」の普遍性
6 初期イスラーム史の表象と宗派問題
コラム4 中東のイスラーム
第5章 聖典クルアーン ――声に出されて誦まれるもの
1 はじめに
2 聖典クルアーンとは何か
3 クルアーンを読み込む
4 現代のクルアーンへ
【付録】暮らしの中のクルアーン
コラム5 アラビア文字の聖性:チャム・バニとピニ文字
第6章 法学・神学
1 はじめに
2 神学の仕組み
3 法学の仕組み
4 現代の法学と神学
コラム6 南アジアのイスラーム:人々をつなぐ場としての廟
第7章 スーフィズム・タリーカ・聖者信仰 ――イスラームの内面的理解を深める思想と実践
1 はじめに
2 スーフィズムの発生と発展
3 スーフィー教団(タリーカ)
4 スーフィーたちの修行法
5 聖者信仰
6 スーフィズム・タリーカ・聖者信仰複合現象の多様性
7 近現代におけるスーフィズム
8 スーフィズム・タリーカ・聖者信仰が今日においてもたらす意味
コラム7 中央アジアのイスラーム:ザンギオタと「レーニンおじいさん」
第8章 イスラームと芸術 ――「音楽」という視点から
1 はじめに
2 スーフィーの精神修行とトルコ古典音楽の形成
3 儀礼と芸能(舞踊)
4 受け継がれる伝統 ――民謡文化とオルタナティヴ音楽――
5 ターキッシュ・ポップ
6 ムスリム社会に現われた新たなポピュラー音楽
7 おわりに
コラム8 イスラームの視覚芸術:ムハンマドの肖像を描くこと
第9章 イスラーム金融
1 急成長するイスラーム金融
2 イスラーム金融を支える経済思想
3 イスラーム金融の仕組み
4 イスラーム金融の新たな挑戦
コラム9 イスラーム法と近代法
第10章 ハラールな飲食品とハラール認証
1 はじめに
2 食をめぐるハラールとハラーム
3 グローバル化と食のハラール性
4 インドネシアに見るハラール認証の発展と諸問題
5 ハラール・ビジネス・ブームと国際化時代の認証
6 おわりに ――ムスリム消費者の実践と相互理解に向けて――
コラム10 東南アジアのイスラーム
第11章 知と権力 ――イスラームの専門家とは誰なのか?
1 はじめに
2 伝統的な知と権力
3 現代のイスラーム教育
4 知識を管理する
5 「イスラーム知識人」の登場
6 おわりに ――イスラームをめぐる知の専門家集団の未来――
コラム11 サブサハラ・アフリカのイスラーム
第12章 ジェンダーから考えるイスラーム ――女性にとっての「良い・悪い」の議論を超えて
1 はじめに
2 イスラームのジェンダー的課題とは何か
3 イスラーム的女性抑圧の根拠? ――女性の教育、就労、婚姻――
4 ムスリマの日常生活に見るジェンダー
5 三者三様の学校教育,就労,結婚との関わり方
6 おわりに
コラム12 北アフリカ(マグリブ)のイスラーム
第13章 イスラーム主義
1 はじめに
2 分水嶺としての1979年
3 イスラーム国家とは何か
4 武装闘争の広がり
5 中道派・穏健派の闘争 ――ポスト世俗化時代のイスラーム主義へ――
コラム13 宗派対立
第14章 世俗主義とイスラーム
1 はじめに
2 世俗主義とは何か
3 世俗主義の両義性
4 イスラーム復興と国民国家
5 スカーフは宗教的シンボルか?
6 イスラームは反世俗主義なのか?
コラム14 中国のイスラーム
第15章 多文化主義とイスラーム
1 はじめに
2 多文化主義は宗教をどう扱ってきたか
3 誰が/何を「宗教上の理由」とみなすのか ――アメリカの事例から――
4 「主観的宗教概念」という方法 ――カナダ・ケベックの事例から――
5 おわりに
あとがき
人名・アーティスト名索引
事項索引
小杉 泰[コスギ ヤスシ]
編集
黒田 賢治[クロダ ケンジ]
編集
二ツ山 達朗[フタツヤマ タツロウ]
編集
内容説明
いまイスラームを知らずに教養人は名乗れない。全15章+コラムで、その歴史、信仰、文化、政治、ミュージック、ハラール認証、イスラーム金融、日本におけるコミュニティ等々、総合的に学べる最新のテキスト。
目次
イスラームの学び方―今日の世界を歩く
日本とイスラーム―モスクから見る日本のムスリム・コミュニティ
イスラーム復興―西洋モデルに依存しないイスラーム的近代の試み
ムスリムにとってのイスラーム史
聖典クルアーン―声に出されて誦まれるもの
法学・神学
スーフィズム・タリーカ・聖者信仰―イスラームの内面的理解を深める思想と実践
イスラームと芸術―「音楽」という視点から
イスラーム金融
ハラールな飲食品とハラール認証
知と権力―イスラームの専門家とは誰なのか?
ジェンダーから考えるイスラーム―女性にとっての「良い・悪い」の議論を超えて
イスラーム主義
世俗主義とイスラーム
多文化主義とイスラーム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林克也
Go Extreme
ヨシツネ
-
- 和書
- アトリエうかいのクッキー