内容説明
人間は、食べることを通じてつながっていけないだろうか。人間のもっとも基本的な営みである、食べることとそれを共有することを基盤にして…。近代日本やナチによる食を通じた動員、有機農業運動の夢と挫折、食育基本法による「食育運動」の展開の分析を通じて、「食の連帯」の可能性を探る。
目次
序章 食の共同体
第1章 悲しみの米食共同体
第2章 台所のナチズム―場に埋め込まれる主婦たち
第3章 喪失の歴史としての有機農業―「逡巡の可能性」を考える
第4章 安全安心社会における食育の布置
終章 「胃袋の連帯」を目指して
著者等紹介
池上甲一[イケガミコウイチ]
1952年長野県伊那市生まれ。1980年3月京都大学大学院農学研究科博士課程修了。京都大学農学部助手、同講師、近畿大学農学部助教授を経て1999年より同教授
岩崎正弥[イワサキマサヤ]
1961年静岡県清水市(現静岡市)生まれ。1989年3月京都大学大学院農学研究科博士課程修了。愛知大学経済学部専任講師、助教授を経て、2007年4月より同教授
原山浩介[ハラヤマコウスケ]
1972年長野市生まれ。2004年3月、京都大学大学院農学研究科博士課程修了。2005年11月より、国立歴史民俗博物館助手(2007年4月より助教)
藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年旭川市生まれ、島根県で育つ。2002年11月、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程中途退学。京都大学人文科学研究所助手(2007年4月より助教)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小鈴
kua4