内容説明
本書のタイトルにもなっている“カリフォルニアの青いバカ”とは、今から七年ほど前、TBSの人気深夜番組「イカすバンド天国」(通称・イカ天)に著者自らバンドを結成、出場した時の歌のタイトルである。この文庫本は、「イカ天」前夜、今から十年ほど前に書き散らかしていた何かよくわからないが、もちろん著者が自分に対しイライラしていた時期の文章である。みうらじゅんエキスが満載。痛快コラム&哀愁エッセイ。
目次
亜細亜ボンノウ教典
おまえはもう死んでいい奴
薔薇色なんてありえない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hanchyan@つまりはそういうことだ
33
シニカルなあるあるネタとしての「なんかいるよねこんな感じのイライラするやつ」って、めっさ'90年代ぽいなあ。ていう感じの本書前半よりも、私小説じみた後半のが断然読み応えある。掉尾の「裏切り者の恋」が良かった。踏み出そうとする脚に泥土の如く絡みついてくる共同体に対する、反発・諦念・郷愁その他がない混ぜになった感覚は、かつて『田舎から上京した者』のひとりとして、非常に実感できる気がする。とかいうと「東北と一緒にせんといて」とか言われそうだけど(笑) 。面白かった。しかしみうらじゅんさん若いなー(笑)2021/08/15
ふろんた2.0
7
★★バブル時代のコラムは今読むと受け付けない。2018/08/04
村上春巻
1
1990年のコラム。なので、当時の最新の曲のアレンジが今聴くと古臭く感じるように、みうらさんの文章もややあれである。しかそれを指摘するの安易だし野暮でもある。なんだかんだいっていまだにサブカルの雄であることはかなり凄いことである。解説の田口トモロヲさんの文章から、みうらじゅん愛がちらちらとみてとれる。本書のタイトルのもじりが理解できるかでジェネレーションがわかるね。
うわらば
0
8.9月に記録をサボった分を取り返すため思い出せる限り思い出して記録。そしたら一冊目ががこれってどうなんだ。でも一番に思い出したから仕方ない。男同士の友情とは?の話がなんだか身につまされた。いつ読んだか定かでないのでとりあえず8月頭にしておく2013/08/01
go
0
みうらじゅんの若い頃の本だけどすでに文才あるなー。ただ今のイメージと違って意地悪な目線というか、ちょっと性格悪い感じもあったな。イライラしてた時期ってのがあったのかな2020/03/28