出版社内容情報
ブルガリアといえばヨーグルトを思い浮かべる人が多いが、かつてブルガリア人は「バルカンの日本人」と言われたほど日本人と気質が似ているという。今年は、ブルガリアと公式関係開始(1909年)から115年、外交関係樹立(1939年)からも85年、第二次世界大戦末期に中断された外交関係の回復(1959年)からは 65年に当たる三つの節目の周年に当たる。本書は、知られざる遠く離れたバルカン半島の錯綜する地域の国との深い繋がりの交流史を描いた初めての書である!
内容説明
かつて“バルカンの日本人”とさえ言われたブルガリア人…。複雑に錯綜する遠く離れたバルカン半島の国と日本との知られざる繋がりを広い視野から総合的に描く初めての書!「ブルガリアヨーグルト」のイメージだけでなく、政治・経済交流、文化交流、「新体操」に象徴される民間交流の全て!
目次
第1章 交流開始前史から―一九世紀後半~二〇世紀初頭
第2章 外交関係樹立に向けて―一九二〇年代と三〇年代
第3章 第二次世界大戦中の外交と人びとの運命―一九三九年~一九四四年
第4章 「鉄のカーテン」による分断から新たな始まりへ―一九四五年~一九五九年
第5章 冷戦時における政治的プラグマティズムと互恵協力と文化交流―一九五九年~一九八九年
第6章 新たな次元のパートナーシップ――両国間交流の伝統継承とさらなる増進(一九八九年後のブルガリアの民主化・市場経済化移行から今日まで)
日本語版への追記―二〇一九年から二〇二四年の両国関係の主要な出来事
著者等紹介
ヴトヴァ‐ステファノヴァ,ヴェラ[ヴトヴァステファノヴァ,ヴェラ] [Вутова‐Стефанова,Вера]
1973年、モスクワ大学で日本研究の修士号を取得し卒業。40年にわたってキャリア外交官。ブルガリアー日本関係を担当。ブルガリア外務省および駐日ブルガリア大使館で、通訳から全権公使までさまざまな役職を歴任。2016年に退職後、ブルガリア・日本関係史の研究に従事。日本文学の翻訳も手掛ける。2020年には、日本とブルガリア間の関係に寄与した功績で、日本政府から旭日中綬章を授与された
カンディラロフ,エフゲニー[カンディラロフ,エフゲニー] [Кандиларов,Евгений]
歴史学博士。ソフィア大学東アジア言語文化学科日本研究専攻およびブルガリア科学アカデミー付属歴史研究所の准教授。専門はブルガリアと日本の近現代史、東アジアにおける国際関係、20世紀・21世紀におけるブルガリアと東アジア諸国の関係。2022年にはブルガリアにおける日本研究の推進の功績で、外務大臣表彰を受賞した。2024年秋、上智大学客員教授として「ヨーロッパ史」担当
菅原淳子[スガハラジュンコ]
1980年ブルガリア科学アカデミーの招待により現地研究。1984年津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程単位取得満期退学。津田塾大学助手を経て1992年二松学舎大学国際政治経済学部助教授就任。2019年二松学舎大学名誉教授。専門はブルガリア近現代史、バルカン地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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