星海社新書
思考の庭のつくりかた―はじめての人文学ガイド

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065284018
  • NDC分類 002.7
  • Cコード C0210

出版社内容情報



福嶋 亮大[フクシマ リョウタ]
著・文・その他

内容説明

あなたの人生をよりよく仕立てるための人文学ガイド!本書の狙いは、読者のあなたを「人文知」、いわゆる文系の学び方や考え方に招待することです。文化や芸術が好きで、深く作品を楽しめるようになりたい。人文書や哲学書を使って、世界の物事を鋭く捉えてみたい。でも、ちゃんとした教養を得るのは難しそう―そんなあなたのために、本書では立教大学文学部で教鞭を執る批評家が、人文知の山を登るコツや基礎知識をご紹介します。既存の価値観が崩壊し続ける流動的な「今」を生きるため、ものの見方や考え方を更新する技法としての人文知は、一生ものの教養としてあなたの人生を助けてくれるはずです。あなたの思考を解放する「知」への第一歩を、この本と一緒に踏み出しましょう!

目次

第1章 読書―読んで書くためのヒント
第2章 批評―考える“庭”を作る
第3章 言葉―まずはニュートラルに話そう
第4章 近代―われわれはどんな時代に生きているか
第5章 歴史―急所が分かれば十分
第6章 芸術―「力」との接触
付録ブックリスト「二〇代の自分に読ませたい本」二〇選

著者等紹介

福嶋亮大[フクシマリョウタ]
1981年、京都府生まれ。立教大学文学部准教授。2010年に『神話が考えるネットワーク社会の文化論』(青土社)でデビューし、日本近現代の文学や思想を主な対象としながらサブカルチャーや中国近現代の文学や思想まで横断的に、広範な射程で批評家としての活動を展開している。『復興文化論 日本的創造の系譜』(青土社)でサントリー学芸賞を受賞、『厄介な遺産 日本近代文学と演劇的想像力』(青土社)でやまなし文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

44
表向き大学生に対して書かれた学問のプロトコルであり、その様に読むのが素直です。しかし、著者の改題の要素が随所にみられ、著者の仕事に興味がある一般の読者でも十分に興味を持って読んでいける内容でした。「テクストを読むようにして世界を読む人間、それが文芸批評家です」批評家不要論がいわれている中で、批評という行為の重要性を示した批評家の定義です。著者は随所にこの様な歌舞伎の見得をつくりますが、これが巻末にあるブックリストの一番手に載せている柄谷行人の所作に似ています。SNSの浸透によって「言葉にする」ことの一方で2022/06/09

小鈴

26
2022年一番の本かもしれない。この複雑かつフラットな社会でどのように考え方の筋道を立てることができるのか。考える心のセットアップ、「活きた」人文系の知識をコンパクトに伝えることに成功していると思います。読書、批評、言葉、近代、歴史、芸術、すべての章が、わかりやすいのに深いところまで届きます。読んでいて面白かったのは近代、歴史、芸術です。福嶋亮大さんの見立てを知っているか知らないかで世界の見え方は変わってくると思いますよ。自分の視点を変化させ、深めるためにもオススメの一冊です。2022/06/21

おおにし

20
今まで文芸評論家の立ち位置がよくわからなかったのですが、福嶋さんの”テキストを読むようにして世界を読む人”という定義で納得できました。加藤典洋さんが文芸評論家だと名乗っていた理由がよくわかりました。また「本とは適当に拾い読みするくらいでも、十分に役立つものです。」という言葉に救われた気がします。積読本の多さに苦しんでいますが、著者のいう”ぱらぱら読み”をやってみようと思います。また、「理解はしばしば遅れてやってくる」という言葉を信じて難しい箇所で挫折せず最後まで読むように心掛けたいです。2022/12/30

chie

17
読みやすかったので最後まで読めたけれど、頭がついていけなかった。入門書にしては内容が濃く、この本自体「思考の庭」というイメージがよくあてはまっていると思った。2022/08/06

Defricheur

13
本書のテーマである「思考の庭」とは、複数の関心事を同時に抱え込み、かつそれらに「時差」=思考の成熟度に菜がある状態を許容すること。このような思考の型は、外山滋比古『思考の整理学』や森博嗣『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』にもみられるところであり、知的生産者には共通したフレームワークであるように思われて興味深かった。2022/08/25

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